要約書
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表 3-1(2) 主な地域特性(自然的状況) 【土壌の状況】 ・対象事業実施区域の土壌は、砂丘未熟土壌となっている。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において土壌汚染に係る苦情は発生していない。 【地盤の状況】 ・「令和2年度全国の地盤沈下地域の概況」(環境省、令和4年)によると、幌延町、豊富町及び天塩町において地盤沈下は確認されていない。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において地盤沈下に係る苦情は発生していない。 【地形の状況】 ・対象事業実施区域の地形は、自然堤防・砂州・砂丘となっている。 ・重要な地形として、対象事業実施区域及びその周辺には、自然景観資源(砂丘)の「稚咲内海岸」、砂丘・風紋の典型地形である「稚咲内」が存在している。 【地質の状況】 ・対象事業実施区域の表層地質は、礫・砂・粘土又は砂となっている。 【動物の生息状況】 ・既存資料により生息の情報が得られた動物相の概況として、哺乳類12科43種、鳥類58科290種、爬虫類2科5種、両生類3科3種、昆虫類235科2,154種、魚類17科48種、底生動物50科106種が確認されている。 ・このうち、重要な種に該当するのは、哺乳類8科18種、鳥類28科81種、爬虫類1科1種、両生類1科1種、昆虫類31科68種、魚類11科21種、底生動物13科20種である。 ・注目すべき生息地として、対象事業実施区域及びその周辺に「サロベツ原野」、「稚咲内海岸砂丘林」、「天塩川」が存在している。 【植物の生息状況】 ・既存資料により生育の情報が得られた陸域の植物(シダ植物及び種子植物)として、129科1,108種が確認されている。このうち、重要な種に該当するのは、48科119種である。 ・対象事業実施区域及びその周辺の植生として、対象事業実施区域周辺の海岸沿いには砂丘植生が、対象事業実施区域の東側にはミズナラ群落(海岸風衝型)が、そのさらに東側には湿性草地が広く分布している。 ・重要な植物群落として、対象事業実施区域の周辺に「サロベツ原野」、「天塩川河口アカエゾマツ林」が分布している。 【生態系の状況】 ・海岸沿いには自然草地(乾性)が分布し、対象事業実施区域の東側には広葉樹あるいは針葉樹が優占する自然林・二次林、自然草地(湿性)等が分布している。 ・重要な自然環境のまとまりの場として、対象事業実施区域及びその周辺に「自然草原・自然林」、「利尻礼文サロベツ国立公園」、「サロベツ原野」、「稚咲内海岸砂丘林」、「天塩川」、「サロベツ沿岸」が分布している。 項目 土壌及び地盤の状況 地形及び地質の状況 動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況 地域特性 3-2 (46)

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