幌延_評価書_10章2~4(保全措置、事後調査、総合評価)
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① 地形改変及び施設の存在、施設の稼働 (2) 土地又は工作物の存在及び供用 土地又は工作物の存在及び供用による影響については、以下の環境配慮を行い、できる限り環境影響の低減に努めることとした。 1) 騒音及び超低周波音 ① 施設の稼働 ・風力発電機の基数を方法書段階では最大9基の計画であったが、5基に削減する。 ・風力発電施設の適切な点検・整備を実施し、性能維持に努め、騒音・低周波音の原因となる異常音等の発生を低減する。 ・風力発電機は、住宅等から可能な限り隔離して設置する。 2) 重要な地形及び地質 ① 地形改変及び施設の存在 ・風力発電機や道路の配置計画について、既設風力発電所のヤードやアクセス路を可能な限り利用することにより、改変面積を最小限にとどめる。 ・樹木の伐採を最小限とし、造成により生じた法面部及び平地部について、地形浸食の防止に努める。 ・新設風力発電機を設置する際、掘削工事により発生する残土については、場内敷均しにより処理するため、土捨て場は設置しない予定である。 3) 動物(重要な種及び注目すべき生息地)、植物(重要な種及び重要な群落)、生態系(地域を特徴づける生態系) 動物 ・新設風力発電設備の配置は、景観等に配慮して直線的で概ね等間隔とした上で、オジロワシへの配慮として既設風力発電設備より北端から南側へ約200m、南端から北側へ約200m離した位置に配置し、植生自然度9,10の植生を可能な範囲で避けた配置計画とする。 ・音声発生装置を風力発電設備に設置し、渡り時期の夜間に忌避音を発することで、渡り鳥等の風力発電設備への衝突確率を低減させる環境保全措置を実施する。また昼間には、定期的に警戒音を発することにより、風力発電設備に接近する希少猛禽類等への注意喚起を促すなど、衝突確率を低減させる環境保全措置を実施する。 ・既存道路等を可能な限り流用することで、改変面積を最小限にとどめる。 ・動物の生息環境を保全するため、改変区域外への必要以上の立ち入りを制限する。 ・可能な限り送電線を地中埋設することで、鳥類等の移動経路を確保する。 ・動物の生息環境の分断を低減するため、落下後の這い出しが難しいU字溝は使用しない。 植物 ・既存のヤード及びアクセス路を管理用道路等として可能な限り活用することで、改変区域を最小限にとどめる。 10.2-5 (1489)

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