幌延_評価書_10章2~4(保全措置、事後調査、総合評価)
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① 造成等の施工による一時的な影響 3) 動物(重要な種及び注目すべき生息地)、植物(重要な種及び重要な群落)、生態系(地域を特徴づける生態系) 動物 ・既設風車撤去作業時及び新設風力発電設備建設工事は、繁殖期初期にはオジロワシの既存営巣地から離れた場所から工事を開始し、既存営巣地に近い風力発電機は、繁殖期初期には可能な限り工事を避ける。 ・工事騒音等が最も大きくなる時期(既設風力発電設備の撤去工事時等)において、猛禽類の繁殖状況への影響等を確認するための補足調査を実施する。 ・風力発電機の設置及び搬入路の敷設に伴う樹木の伐採や改変は、必要最小限にとどめる。また、作業ヤードとしての造成範囲は、必要最小限にとどめる。 ・工事関係者による改変区域外への必要以上の立ち入りを制限し、動物への影響を低減する。 ・工事関係車両の走行速度等の注意喚起に努めることで、事業実施区域内を餌場として利用するチュウヒ及び動物と接触する事故を未然に防ぐ。 ・土砂の流出を防止する対策として、適切な場所に土砂流出防止柵を設置する。 ・可能な限り排出ガス対策型・低騒音型・低振動型の建設機械を使用する。 ・発生する生活排水(手洗い用の水等)は、少量であるため浸透桝等を設けて適切に処理する。トイレは、汲み取り式又は浄化槽の設置等により適切に処理する。 ・定期的に会議等を行い、環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。 植物 ・改変区域(作業道等)が近接する希少種の生育地では、必要に応じロープ等で囲い、注意看板を設置するなど、誤って生育地が改変されないよう配慮する。 ・外来植物(オオハンゴンソウ、フランスギク)の分布域拡大予防のための環境保全措置として駆除(種子結実前で開花期にあたる時期(オオハンゴンソウは7~8月頃、フランスギクは6~8月頃)に刈り取り等を行う)を実施する。 ・オオハンゴンソウについて工事完了後の花期(夏)に改変区域内のモニタリングを月1回以上行い、侵入が確認された場合には駆除を行う。さらにその後1年間モニタリング・駆除を継続する。 ・外来種全般の分布拡大の予防として、オオハンゴンソウを含む外来種を持ち込まないように、工事に際しては、付着した土などを洗い流した土木工具や作業靴を使用して作業を行うとともに、場内への入り口において工事車両等のタイヤの洗浄を行う。風力発電機の設置及び搬入路の敷設に伴う樹木の伐採や改変は、必要最小限にとどめる。また、作業ヤードとしての造成範囲は、必要最小限にとどめる。 ・土砂の流出を防止する対策として、適切な場所に土砂流出防止柵を設置する。 ・発生する生活排水(手洗い用の水等)は、少量であるため浸透桝等を設けて適切に処理する。トイレは、汲み取り式又は浄化槽の設置等により適切に処理する。 ・工事関係者の改変区域外への不要な立ち入りは行わない。 ・定期的に会議等を行い、環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。 10.2-3 (1487)

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