幌延_評価書_10章1.9 環境影響評価の結果(専門家ヒアリング)
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ご指摘をふまえて、音声発生装置は風車の可動範囲を目安として照射範囲や音量等を調整するなど、周辺への影響軽減に十分に配慮して実施する。 御指摘を踏まえて、ガンカモ類等について、音声発生装置による保全措置の記載は削除した。 希少猛禽類については、「海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施手引き(改訂版)」(環境省)(以降、環境省の手引き)等を踏まえて環境保全措置として実施する。 概 要 事業者の対応 表 10.1.9-1(7) 専門家等からの意見の概要及び事業者の対応 はない。 専門分野 ヒアリング時期 景観 大学教員 2021年9月 ・累積的影響は、複数の事業を一体としてみた際に煩雑との印象を受ける場合に影響が生じると考えられる。複数の事業で風車の群化を考えた際に、風車の大きさや風車の色、配列などに大きな差があった場合には、異物として認識し、累積的影響が大きくなる。一方で、風車の大きさ、風車の色、配列などが同類として認識されれば、一体感が出て影響が小さくなる。 ・主観的な景観調査方法としてアンケート調査手法自体に問題・再生可能エネルギーに対する理解が広まる中で、風力発電所に対する印象の背景が変わっている可能性がある。アンケート調査回答者の属性として、再生可能エネルギー施設導入に対する考え方等に対する質問を追加しても良いと思う。また、本事業地を来訪した人をアンケート調査対象とするとのことであるが、来訪目的として「何気なく通った」、「他観光の立ち寄り地として訪問した」、「本事業地を目的地として訪問した」等を把握すると良い。 ・地元住民も含めてアンケート調査を実施することが望ましい。 【環境保全措置について】 ・忌避音を用いた環境保全措置については、50%近く減少するということだが、忌避音による障壁効果になってしまう場合も考えられる。よって、風車への衝突コースだけに対応するようにするなど、工夫が必要と考えられる。 動物(鳥類) 大学教員 2022年11月 ・その地域に生息している鳥類等の生物に影響を与える可能性も考えられるので、音量を絞るなど、周囲の環境に大きな影響を与えないようにすることが望ましい。 ・音声発生装置は,主に小鳥類を対象にし,その調査は夜間に実施されたとある。一方,重要種への予測結果案には,あらゆる種に対する環境保全措置としてこの装置の有効性が記載され,衝突リスクが低減できると評価している。これは,それぞれの種への効果も検証した結果なのか?そうであるなら,その結果も掲載していただきたい。もし夜間の小鳥向けの調査のみなのであれば猛禽類やガン類にその結果をそのまま適用して効果があるとするのは無理なので,小鳥以外の種に有効な環境保全として記載すべきではない。 ご指摘を踏まえて風車の大きさ、色、配列等の情報を整理し、累積的影響を評価した。 ご指摘を踏まえてアンケート調査票に来訪目的を追加し、アンケート調査を実施することとした。 10.1.9-7 (1481)

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