幌延_評価書_10章1.5(生態系)【公開版】_リンク削除
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4614- iii. 狩り場環境 チュウヒの狩り場環境について、チュウヒの狩りの行動の頻度分布を解析した。狩り行動は、チュウヒの全データを用いて解析を行った。 狩り行動の確認位置を図 10.1.5-35に、狩り行動の確認頻度を図 10.1.5-36に、狩り行動のうちハンティング行動の確認位置を図 10.1.5-37に、ハンティング行動と環境類型区分を重ね合わせたものを図 10.1.5-38に、狩り行動の確認地点数を表 10.1.5-20に示す。 狩り行動については、探餌飛翔及びハンティング行動のうち、探餌行動が最も多く確認された。狩り行動のうち、ハンティング行動が確認された環境類型区分は、耕作地・二次草地で41.8%と最も多く、次いで自然草地(湿地)で21.2%、自然草地(乾性)で20.0%であり、草地環境が全体の80%以上となっていた。なお、広葉樹林や針葉樹林等でのハンティング行動の確認は、樹林地に隣接する草地環境等で実際にはハンティングを行っており、それを含めると90%以上は草地環境でのハンティング行動であった。 チュウヒの狩りの行動の確認頻度を見てみると、既設風力発電設備のある海岸沿いの耕作地・二次草地周辺において頻度が高くなっている。各つがいの高利用域が海岸沿いで重なっていることを踏まえると、海岸沿いの草地環境は、サロベツ原野に生息するチュウヒの共有の採食場として利用されていることが示唆された。 ハンティング確認回数1333356916535ハンティングの割合2.4%7.9%20.0%21.2%41.8%3.6%0.6%2.4%100%表 10.1.5-20 狩り行動の確認地点数(ハンティング行動のみ) 環境類型区分針葉樹林広葉樹林自然草地(乾性)自然草地(湿性)耕作地・二次草地人工地開放水面その他自然裸地合計調査地域外10.1.5-60 (1280)

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