幌延_評価書_10章1.5(生態系)【公開版】_リンク削除
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調査整理・解析影響予測 イ. チュウヒを上位性の注目種とした生態系への影響予測の考え方 現地調査の結果、対象事業実施区域及びその周辺においてチュウヒの生息が確認され、繁殖行動や狩り行動が確認されたことから、チュウヒのつがいが当該地域に生息していることが確認された。 このため、本種の生息状況、行動圏、営巣場所、繁殖状況、地形、植生の調査結果をもとに行動圏の内部構造の解析を行い、生息環境の質の影響予測を定量的に行うこととした。 影響予測にあたっては、既設風力発電設備の影響について把握したうえで、「行動圏の内部構造」、「営巣環境」及び「狩り場環境」を事業計画と重ね合わせ、事業の実施前後における土地利用の変化を整理し、事業による影響を予測することとした。 チュウヒを上位性の注目種とした場合の影響予測及び評価の手順は、図 10.1.5-4のとおりである。 図 10.1.5-4 生態系の影響予測及び評価の手順(上位性:チュウヒ) 好適採食地分布図の作成 餌資源量への 影響予測 植生及び土地・地形等の調査 営巣状況の把握・整理 文献情報の整理及び 営巣条件の抽出 営巣環境の解析 営巣環境への 影響予測 チュウヒ生息状況調査 上位性の注目種(チュウヒ)に対する影響予測 既設風力発電設備の影響内容の確認 つがい数の把握・整理 飛翔経路等の整理 採食・探餌位置の抽出 行動圏の推定 移動経路の推定 各つがいの行動圏・移動経路への影響予測 評価 (小型哺乳類、鳥類) 餌資源量を環境類型区分毎に整理 餌資源量の推定 採食・探餌行動出現確率の推定 採食環境への 影響予測 餌資源量調査 現存植生の把握 環境類型区分の抽出 事業計画 10.1.5-17 (1237)

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