幌延_評価書_10章1.4 環境影響評価の結果(植物)【公開版】
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調査結果 植生図の使用凡例一覧及び群絡組成調査の実績は表 10.1.4-2に、作成した植生図は図 10.1.4-4に示すとおりである。また植生図を基に作成した植生自然度図を図 10.1.4-5に、植生自然度の高い群落の断面模式図は図 10.1.4-6(1)~(2)に示すとおりである。 道道より海側には、砂丘植生のハマナス群落とハマニンニク-コウボウムギ群集が帯状にみられた。道道より陸側の風車付近では、人為的な改変後に成立する群落がモザイク状にみられ、やや乾燥した立地には路傍・空地雑草群落やススキ群団が、湿った立地にはヨシクラス、ヤナギ低木群落が成立していた。さらに陸側には樹林帯が分布し、ミズナラ群落(海岸風衝型)、トドマツ-ミズナラ群落、エゾマツ-トドマツ群集がみられた。またサロベツ原野の南西端が調査範囲東側の一部に含まれ、湿原植生であるチマキザサ-ヌマガヤ群落が分布していた。 植生自然度図としては、植生自然度10には湿原・河川・池沼植生であるチマキザサ-ヌマガヤ群落とヨシクラス、ヒルムシロクラス及び砂丘植生であるハマナス群落とハマニンニク-コウボウムギ群集が該当し、道道より海側及びサロベツ原野を中心に分布していた。植生自然度9には樹林であるエゾマツ-トドマツ群集、ミズナラ群落(海岸風衝型)、トドマツ-ミズナラ群落、ハンノキ-ヤチダモ群落、ヤナギ低木群落が該当し、対象事業実施区域より東側を中心に広く分布していた。 10.1.4-10 (1176)

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