幌延_評価書_10章1.3 環境影響評価の結果(動物)【公開版】
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表 10.1.3-174 重要な種の影響予測結果(コウノハバチ) 本種の主な生息環境は自然草地(湿性)であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である自然草地(湿性)の改変割合は2.1%と小さい。以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 表 10.1.3-175 重要な種の影響予測結果(ツノアカヤマアリ) 本種の主な生息環境は樹林環境であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.3%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 成虫、幼虫とも挺水して生育するスゲ類の葉上に春季見られる。北海道、本州に分布する日本固有種。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で2箇所3個体、調査範囲外で1箇所1個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 地表に枯草などを使って屋根型のアリ塚を作る。単独営巣か、クロヤマアリ類の巣に侵入して一時的に社会寄生をする。山地帯の林縁部などの明るい場所に営巣する。国内では北海道、本州(広島・鳥取県以東)に分布する。 【参考文献】 「青森県の希少な野生生物-青森県レッドデータブック(2020年版)-」(青森県レッドデータブック改訂検討会、2020年、青森県) 「レッドデータブックとちぎ2018 栃木県の保護上注目すべき地形・地質・野生動植物」(栃木県環境森林部自然保護課・栃木県立博物館 編、2018年、栃木県) 現地調査では、ピットフォールトラップ法で確認された。 対象事業実施区域外で1箇所1個体が確認され、対象事業実施区域内では確認されなかった。 改変による生息環境の減少・消失 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-616 (1114)

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