幌延_評価書_10章1.2 環境影響評価の結果(その他_地形地質)
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注:「日本の地形レッドデータブック」による選定基準は、下記のとおり。 ①:日本の地形を代表する典型的かつ希少、貴重な地形 ②:①に準じ、地形学の教育上重要な地形もしくは地形学の研究の進展に伴って新たに注目した方がよいと考えられる地形 ③:多数存在するが、なかでも最も典型的な形態を示し、保存することが望ましい地形 ④:動物や植物の生息地として重要な地形 資料:1.「日本の地形レッドデータブック第2集-保存すべき地形-」(古今書院、平成14年) 2.「第3回自然環境保全基礎調査 北海道自然環境情報図」(環境庁、平成元年) 3.「日本の典型地形」(国土地理院、平成11年) 区分 河川・湖沼 長沼 砂丘 湿原 ウ. 地質の状況 対象事業実施区域及びその周辺の地質の状況は、図 10.1.2-3に示すとおりである。対象事業実施区域の表層地質は、礫・砂・粘土又は砂となっている。 「オトンルイ風力発電所リプレース地盤調査 調査報告書」(2021年3月)では、対象事業実施区域におけるボーリング調査の結果が記載されており、これによると、調査地一帯の基盤は丘陵を構成する新第三紀鮮新世の礫岩、砂岩及び泥岩など堆積岩類である。 ボーリング調査は図 10.1.2-4に示す5か所で実施され、主な地盤構成は表 10.1.2-2及び図 10.1.2-5に示すとおりである。主に標高-3m程度までは砂(埋土)、-10m程度までは砂礫・礫混じり砂から構成されている。標高-3m程度までの砂については、「調査区間の表層に分布する砂質土は、ところどころ径2~5mmの小礫が不規則に混入するなど、砂丘砂としてはややばらつきが大きかった。また、土層の堆積状況が乱雑で締まり具合がN≦10とゆるいことなどから、砂採取後に埋め戻した土層であることが疑われた。その後、ボーリング調査地点No3の深度5.0~5.5m付近からビニル片が確認されたため、表層の砂質土全体を埋土として区分した」との記載がある。 エ. 重要な地質 対象事業実施区域及びその周辺には、「文化財保護法」(昭和25年法律第214号)等により指定された天然記念物(地質鉱物)は存在しない。 備考 自然景観資源(湖沼) 自然堤防、後背湿地、三日月湖 自然景観資源(砂丘) 砂丘・風紋 低層~中間湿原 高層湿原・池塘、中間湿原 自然景観資源(湿原) 選定基準 資料 - - - - - ① - - 2 3 2 2 3 1 3 2 表 10.1.2-1 重要な地形の状況 名称 天塩川 浜更岸-天塩川東岸 自然景観資源(砂丘) 稚咲内海岸 稚咲内 サロベツ湿原 サロベツ 10.1.2-2 (484)

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