幌延_評価書_8章 環境影響評価の項目並びに調査、予測及び評価の手法
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調査、予測及び評価の手法の選定 専門家等へのヒアリング 調査、予測及び評価の手法の選定にあたり、動物及び植物について専門家等へのヒアリングを実施した。専門家等からの意見の概要は、表 8.2-1に示すとおりである。 専門分野 ヒアリング時期 動物(コウモリ類) 大学教員 ・収集文献について、「北海道市町村別コウモリマップ」を参照していれば、このエリアは網羅されていると考えてよい。ただし、当該情報は常に更新されているので、最新版を確認しておく必要がある。 ・サロベツは、コウモリ類が多いところである。文献調査による確認種以外にも、オオアブラコウモリ、キタクビワコウモリ(ヒメホリカワコウモリ)等が生息している可能性がある。また、ヒメヒナコウモリが50年前に生息していたという私信があるので、今後の現地調査において留意されたい。 2019年9月 ・バットディテクター調査について、時間帯によってコウモリ類の活動量が変化するため、調査ルートを設定し時間帯も考慮した上で繰り返しセンサスを実施する方法が考えられる。使用予定機材も記載しておくとよい。 ・捕獲調査の調査地点は、バットディテクター調査の結果を踏まえて設定するとよいだろう。捕獲調査では、風車に衝突する可能性の低い種が捕獲されると考えられるため、高度別録音調査が重要となる。 ・高度別自動録音調査について、記録はほぼ1年を通して行うことでよい。調査地点数は北側と南側の2地点では少なく、コウモリ類は場所によって活動量が異なると考えられるため、この間に数地点追加したほうがよい。調査地点の追加による解析作業量の増大が懸念されるが、その場合は設置高度を絞る等の工夫をすればよい。マイクの設置は水平方向で統一されていれば問題ない。 ・高度別自動録音調査では周波数帯による種群の推定はある程度できるものの、マイクの検知距離に限界があることから、既設風車周辺の空間的な利用状況を把握するためには、レーダー調査により補完することが有効である。コウモリ類の移動は、8月盆過ぎから始まり8月後半から9月にかけてピークを迎えるが、主要な移動(渡り)ルートは分かっていない。なお、高高度を飛翔するコウモリ類は、長距離移動することが多いと推測される。 ・死骸調査について、月2回以上での実施が望ましい。夜間に衝突するコウモリ類は早朝に持ち去られてしまうことが多いと考えられるため、調査時間帯にも留意するとよい。調査方法では、調査地域内を往復するように踏査するのか等を記載しておくとよい。 ・高度別自動録音調査の調査結果について、種の特定が困難なものもあるため、周波数帯ごとにグルーピングし、影響予測を行う方法でよい。風速や降水量等の気象条件と合わせて解析することにより、リスクの高い風速帯や時間帯等の条件を把握することができる。それを踏まえることで、効果的な環境保全措置(カットイン風速の変更等)の検討に役立つだろう。 表 8.2-1(1) 専門家等からの意見の概要及び事業者の対応 概 要 事業者の対応 左記の点に留意して調査を行うこととした。 左記の点に留意して調査を行うこととした。また、バットディテクター調査に用いる予定機材を記載した。 5地点で調査を実施することとした。また、コウモリ類の移動時期にあたる秋季のレーダー調査時に、コウモリ類に留意して解析を行うこととした。 月2回の頻度で実施することとした。また、早朝時間帯の調査も実施することとした。櫛状に踏査することを記載した。 左記の点に留意して影響評価を行うこととした。 8-9 (293)

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