幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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意見 21 22 23 24 25 ■3.コウモリの保全措置(低減措置)は「カットイン風速の値を上げること及びフェザリング」が現実的 「コウモリの活動期間中にカットイン風速(発電を開始する風速)の値を上げること及び低風速時にフェザリング(風力発電機のブレードを風に対して並行にし回転を止めること)」がバットストライクを低減できる、「科学的に立証された保全措置※」である。よって、必ず実施して頂きたい。この保全措置について、事業者が実施しない理由を述べること。 ※Effectiveness of Changing Wind Turbine Cut-in Speed to Reduce Bat Fatalities at Wind Facilities Final Report, Edward B. Arnett and Michael Schirmacher.2010 ■4.環境保全措置は「コウモリを殺す前から実施してほしい」 本事業者である「幌延風力発電株式会社」及び委託先の「いであ株式会社」は「環境影響を可能な限り回避・低減すべく環境保全措置を実施する」つもりがあるのだろうか?上記のコウモリの保全措置(「カットイン風速の値を上げること及び低風速時のフェザリング」)については、「事業者が実施可能」かつ「最新の知見に基づいた」コウモリ類への環境保全措置である。よって「コウモリを殺す前」、すなわち「事後調査の前から」実施して頂きたい。 ■5.本事業で採用する予定の風力発電機は、カットイン風速以下であってもブレードは回転するのか? ■6.本事業で採用する予定の風力発電機は、カットイン風速を任意に変更できるのか? ■7.本事業で採用する予定の風力発電機は、弱風時にフェザリング(風力発電機のブレードを風に対して並行にし回転を止めること)を実行できるのか? 一般の意見 フェザリング及びカットイン風速の値を上げることについては、バットストライクの影響は小さいと考えられたため、現時点で実施する予定はございません。しかしながら、この予測には不確実性が伴うため、バットストライクに関する事後調査を実施し、その結果を踏まえ、必要に応じて専門家の助言や指導を仰ぎ、環境保全措置を検討いたします。 フェザリング及びカットイン風速の値を上げることについては、バットストライクの影響は小さいと考えられたため、現時点で実施する予定はございません。しかしながら、この予測には不確実性が伴うため、バットストライクに関する事後調査を実施し、その結果を踏まえ、必要に応じて専門家の助言や指導を仰ぎ、環境保全措置を検討いたします。 本事業で採用する予定の風力発電機は、カットイン風速未満の場合において、完全に停止することはありませんが、カットイン風速以上の場合と比較すると、とても遅い動きとなります。 本事業で採用する予定の風力発電機は、任意でカットイン風速を変更することが可能です。 本事業で採用する予定の風力発電機は、フェザリング時においても完全に停止することはありませんが、稼働時と比較するととても遅い動きとなります。 事業者の見解 6-8 (262)

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