幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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<地形及び地質> 意見 ■地形 音類の砂丘は日本の典型地形(国土地理院)に指定されており、その地形に手を加えない状態で保全するために、残存している地形を事業区域から除外すべきです。 幌延町オトンルイ風力発電所建て替えの方法ですが、風力発電所そのものを破棄するべきです。なぜなら、幌延町のオトンルイ周辺にはシマアオジやオオワシ、オジロワシをはじめとする絶滅のおそれのある鳥類が多数生息しており、バードストライクの危険があるからです。また、オーストラリアではニワトリが黄身の入っていない卵をうみだしていることから、鳥類の健康にも害を与えます。風車が回転する音は人間が聞いても耳障りなものですから動物が聞いても耳障りであるはずです。 このことから、幌延町オトン類風力発電所そのものを破棄するべきです。 ②風車のない状態での動物、渡り鳥、希少猛禽類についての調査をこれまで通りの頻度でやって頂きたい。(短期間であるのであまり変化はみられないかもしれませんが。) コウモリ類について 欧米での風力発電アセスメントにおいて、最も影響を受ける分類群としてコウモリ類と鳥類が懸念されており(バット&バードストライク)、その影響評価等において重点化されている。 国内でもすでに風力発電機によるバットストライクが多数起きており、不確実性を伴うものではなく、確実に起きる事象と予測して影響評価を行うべきである。 このことを踏まえて環境保全の見地から、本方法書に対して以下の通り意見を述べる。 なお、本意見は要約しないこと。 1.方法書の段階でコウモリ類についてのヒアリングを行ったことは評価される。 2.コウモリ類の調査において使用するバットディテクターはすべてフルスペクトラム方式の機種を用い、客観的な記録によって解析を行う必要がある。そのことについて明記すること。 8 意見 9 10 11 12 一般の意見 一般の意見 事業者の見解 事業者の見解 <動物> 「8.2.2 調査、予測及び評価の手法」に記載した手法により対象事業実施区域における重要な地形の分布状況を調査し、その結果は「10.1.2 その他の環境(1)重要な地形及び地質」に記載しました。また、既設風力発電所のヤードやアクセス路を極力活用し新たな改変は最小限にとどめるなど影響の回避・低減を図ります。 再生可能エネルギーと自然環境との共存、鳥類など自然環境への配慮は事業を行うにあたっての重要課題と認識しています。 「8.2.2 調査、予測及び評価の手法」に記載した手法により、現地調査により対象事業実施区域及びその周辺における鳥類の生息状況を適切に把握した上で影響予測を実施し、その結果は「10.1.3 動物 (1) 重要な種及び注目すべき生息地(海域に生息するものを除く)」に記載いたしました。その結果を踏まえて「10.2.2 環境保全措置の検討の過程及び結果」に示す環境保全措置を実施し、鳥類への影響の回避・低減を図ります。 既設風車の建設前における調査結果を踏まえた予測結果であることから、風車撤去後に風車がない状態での調査は実施しない方針です。 ご意見は要約せず記載しています。 専門家等へのヒアリング結果も踏まえ、「10.1.3 動物 (1) 重要な種及び注目すべき生息地(海域に生息するものを除く)」に示す調査、予測及び評価を実施しました。 コウモリ類の調査に用いるバットディテクターは、フルスペクトラム方式であるSM4BAT FS等を使用して調査を実施しました。 6-6 (260)

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