幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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意見 52 53 ■34.「バットストライクに係る予測手法」について経済産業大臣に技術的な助言を求めること 「既に得られている最新の科学的知見」によれば、バットストライクに係る調査・予測手法は欧米では確立されている技術である。しかしながら日本国内では、ブレード回転範囲におけるコウモリ類の調査が各地で行われながらも、「当該項目について合理的なアドバイスを行えるコウモリ類の専門家」の絶対数は少なく、適切な調査・予測及び評価を行えない事業者が散見される。事業者がヒアリングするコウモリ類の専門家について、仮に「地域のコウモリ相について精通」していたとしても、「バットストライクの予測」に関しては、必ずしも適切なアドバイスができるとは限らない。また、残念ながら国内においてバットストライクの予測に関する具体的指針は策定されていない。 よって仮に事業者が「国内ではバットストライクの予測について標準化された手法は公表されていない、「国内ではコウモリ類の定量的予測は困難」と主張する場合は、環境影響評価法第十一条第2項に従い」、経済産業大臣に対し、「バットストライクに係る予測手法」について「技術的な助言を記載した書面」の交付を求めること。 ■35.月2回程度の死骸探索調査など信用できない コウモリの死骸はスカベンジャーに持ち去られて3日程度で消失することが明らかとなっている*。仮に月2回程度の事後調査で「コウモリは見つからなかった」などと主張しても、信用できない。 *平成28年度~平成29年度成果報告書 風力発電等導入支援事業 環境アセスメント調査早期実施実証事業環境アセスメント迅速化研究開発事業(既設風力発電施設等における環境影響実態把握I報告書)P213.NEDD,2018. 一般の意見 方法書に記載した調査・予測及び評価の手法は、経済産業大臣によって審査されました。その後、「8.2.2 調査、予測及び評価の手法」に記載した方法により調査を実施しました。 死骸調査では、5日間連続の調査も実施しました。センサーカメラを用いて死骸の持ち去り状況を把握することなどにより、より正確な発生状況の把握に努めました。 事業者の見解 6-15 (269)

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