14-jyunbisyo-youyaku
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重要な種及び注目すべき生息地動物 ・改変による生息環境の減少・消失 ・移動経路の遮断・阻害 ・騒音による生息環境の悪化 ・工事関係車両への接触 ・ブレード・タワー等への接近・接触 鳥類25種については、ブレード・タワー等への接近・接触の予測評価のため、年間予測衝突数の予測を行った。多くの鳥類では、既設風力発電設備より新設風力発電備で年間予測衝突数は減少し、また予測される衝突数も少ないことから、ブレードへ衝突する可能性は低いと予測された。 表 5-6(1) 調査、予測及び評価結果の概要 動物の確認種数及び重要な種(現地調査) 分類群 哺乳類 鳥類 爬虫類 両生類 昆虫類 魚類 底生動物 確認種数 7目11科21種 ヒメホオヒゲコウモリ、ヒナコウモリ、コテングコウモリ、エゾシマリス、18目47科197種 ウズラ、ヒシクイ、マガン、カリガネ、ハクガン、シジュウカラガン、オシドリ、シノリガモ、ヒメウ、ミゾゴイ、タンチョウ、メダイチドリ、ヤマシギ、オオジシギ、ツルシギ、タカブシギ、サルハマシギ、ハマシギ、ツバメチドリ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、ハチクマ、オジロワシ、オオワシ、チュウヒ、ツミ、ハイタカ、オオタカ、クマタカ、ヤマセミ、コアカゲラ、クマゲラ、ハヤブサ、サンショウクイ、チゴモズ、アカモズ、オオムシクイ、マキノセンニュウ、ツメナガセキレイ、ギンザンマシコ、ホオアカ 以上42種 コモチカナヘビ 以上1種 エゾサンショウウオ 以上1種 スナヨコバイ、オオミズギワカメムシ、セボシクサカゲロウ、クビカクシヒメカゲロウ、ヒメアミメトビケラ、ハイイロボクトウ、カバイロシジミ、ノコスジモンヤガ、マガリスジコヤガ、クシロモクメヨトウ、ネグロクサアブ、キバネクロバエ、カラフトマルガタゲンゴロウ、サロベツナガケシゲンゴロウ、ケシゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウ、キタヒメゲンゴロウ、オオミズスマシ、チビコガシラミズムシ、ヒラシマミズクサハムシ、コウノハバチ、モンスズメバチ、ニッポントゲアワフキバチ、ニッポンハナダカバチ 以上24種 - 1目2科2種 2目3科3種 11目172科778種 確認なし 8目23科47種 (昆虫類に記載) エゾヒグマ、エゾクロテン、ゴマフアザラシ 以上7種(ただし、20kHz及び50kHzにおける記録もあり可能性のある種も含む) 調査結果の概要 ①重要な種及び注目すべき生息地の分布、生息の状況 予測結果の概要 重要な種 選定項目 現地調査により確認された対象事業実施区域及びその周辺に生息する動物及び重要な種は下表のとおりである。 重要な種として、哺乳類7種、鳥類42種、爬虫類1種、両生類1種、昆虫類24種を確認した。 【予測】 現地調査で確認された重要な種及び渡り鳥を予測対象とし、以下に示す環境要因から予測対象に応じて影響を予測したところ、動物の重要な種に対する事業の実施による影響は小さいと予測する。 オジロワシについては、新設風力発電設備では年間予測衝突数は0.5411であり、他種と同様に減少するものの比較的高い値で、過去に衝突事例も確認されている。しかし、既設風力発電設備の年間予測衝突数(0.7878)を踏まえると、稼働期間である18年間で14.2個体が衝突する予測となっているが、実際に確認された衝突事例は2例のみである。また、既設風力発電設備を認識して避けている行動も確認されている。以上を踏まえると、オジロワシがブレードへ衝突する可能性は低いと予測する。 5-15 (65)

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