10-houhousyo-youyaku
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2.1 対象事業の目的 我が国は、低いエネルギー自給率の改善や国際枠組みに基づく地球温暖化対策の着実な推進といった対応に迫られている中、再生可能エネルギーは「エネルギー基本計画」(2018年)において、エネルギー安全保障にも寄与する重要な低炭素の国産エネルギー源と位置付けられ、その導入を積極的に推進していくものとされている。 北海道では、省エネルギーの促進と新エネルギーの開発・導入の促進を図るために、2001年に「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」を制定するとともに、2016年には「北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画(第Ⅱ期)」を策定し、北海道に豊富に存在するエネルギー資源を活用して地域の産業とエネルギーを結び付け、地域産業の活性化や暮らしの豊かさにつなげる「エネルギー自給・地域循環システム」の構築に向けて、地域における新エネルギーの導入促進を図っていくものとしている。 また、幌延町では、「第5次幌延町総合計画」(2014年)において、風の力で得られる風力発電はクリーンエネルギーとして町の貴重な財産であり、新エネルギー産業の育成のために、風力発電事業を推進していくものとしている。 このような中、幌延町の風力発電プロジェクトに基づいて設立された当社は、幌延町浜里地区においてオトンルイ風力発電所を建設し、2003年9月より運転を行ってきている。年間の発電量は、約5,800万kW(幌延町全体で使用する電気量の約2倍に相当)に達している。 本事業は、風況に恵まれた当該地域における風力発電所の継続的な運用を目指して、運転開始から16年以上が経過した既設風力発電所を更新することにより、今後も、地域のエネルギー資源を活用して環境負荷の小さい風力発電事業を推進し、我が国のエネルギー自給率の向上に貢献するとともに、地域産業の活性化に寄与することを目的とするものである。 対象事業の目的及び内容 2-1 (2)

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