重要な種及び重要な群落植物 【評価】 選定項目 【予測】 現地調査で確認された重要な種及び植物群落を予測対象とし、以下に示す環境要因から予測対象に応じて影響を予測した。 ・造成等の施工による一時的な影響 ・地形改変及び施設の存在による影響 1. 重要な植物 2. 重要な植物群落 植生自然度10及び9に該当する10群落のうちで改変を受けるのは、ハマニンニク-コウボウムギ群集が最も多く(4.98%)、次いでヨシクラス(2.65%)、ヤナギ低木群落(1.36%)、ハマナス群落(0.60%)、ミズナラ群落(海岸風衝型)(0.36%)である。それぞれの改変率は5%未満と低いことから、事業の実施による植生自然度の高い群落への影響は小さいものと予測する。 3. 外来種 ことにより、事業による本種の分布域拡大に関する影響は小さいものと予測する。 造成等の施工による重要な種への一時的な影響、並びに地形改変及び施設の存在による重要な植物及び重要な群落への影響を低減するための環境保全措置は次のとおりである。 <造成等の施工による一時的な影響> ・改変区域(作業道等)が近接する希少種の生育地では、必要に応じロープ等で囲い、注・外来植物(オオハンゴンソウ、フランスギク)の分布域拡大予防のための環境保全措置として駆除(種子結実前で開花期にあたる時期(オオハンゴンソウは7~8月頃、フランスギクは6~8月頃)に刈り取り等を行う)を実施する。 ・外来種全般の分布拡大の予防として、本種を含む外来種を持ち込まないように、工事に際しては、付着した土などを洗い流した土木工具や作業靴を使用して作業を行うとともに、場内への入り口において工事車両等のタイヤの洗浄を行う。風力発電機の設置及び搬入路の敷設に伴う樹木の伐採や改変は、必要最小限にとどめる。また、作業ヤードとしての造成範囲は、必要最小限にとどめる。 ・土砂の流出を防止する対策として、適切な場所に土砂流出防止柵を設置する。 ・発生する生活排水(手洗い用の水等)は少量であるため、浸透桝等を設けて適切に処理・工事関係者の改変区域外への不要な立ち入りは行わない。 ・定期的に会議等を行い、環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。 <地形改変及び施設の存在並びに施設の稼働> ・既存のヤード及びアクセス路を管理用道路等として可能な限り活用することで、改変区・造成・基礎工事で発生する掘削土等は、原則として埋め戻しや引き均し、盛土等により・作業ヤードや作業道跡地において、在来植物(ススキ等)による緑化を行うことにより、これらの環境保全措置を講じることにより、造成等の施工による一時的な影響、並びに地形改変及び施設の存在に伴う重要な植物及び植物群落への影響は少ないと考えられることから、実行可能な範囲内で影響の回避・低減が図られているものと評価する。 予測及び評価結果の概要 表 10.4-7(2) 調査、予測及び評価結果の概要 改変区域内に生育していないことから、改変等による個体の消失はない。また、工事関係者による改変区域外への不要な立ち入りを行わないことから、改変による影響は想定されない。 オオハンゴンソウ、フランスギクについては、駆除等の環境保全措置を確実に実施する意看板を設置するなど、誤って生育地が改変されないよう配慮する。 する。トイレは、汲み取り式又は浄化槽の設置等により適切に処理する。 域を最小限にとどめる。 対象事業実施区域内ですべて処理を行い、土捨場の設置や場外への搬出は行わない。 外来種の分布拡大を抑制する。 10.4-18 (1486)
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