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表 10.1.3-171 重要な種の影響予測結果(ニッポントゲアワフキバチ) 椎茸の腐朽したほだ木などに分岐抗を掘り、木クズで仕切り、アワフキムシの幼虫を狩る。北海道、本州、九州に分布する日本固有種。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で1箇所1個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 表 10.1.3-172 重要な種の影響予測結果(ニッポンハナダカバチ) 北海道から屋久島まで分布し、砂浜海岸、砂質の河川敷、湖畔の砂地などに生息する。成虫は幼虫に随時給食を行い、幼虫の餌として、アブ類、ハナアブ類、ニクバエ類、キンバエ類、サシバエ類等のハエ目成虫を狩る。国内では北海道から屋久島まで分布し、国外では朝鮮半島、台湾に分布する。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で1箇所1個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 本種の主な生息環境は樹林環境であると推定され、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本種の主な生息環境は自然裸地であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である自然裸地の改変割合は0.0%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-585 (1081)

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