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表 10.1.3-169 重要な種の影響予測結果(コウノハバチ) 本種の主な生息環境は自然草地(湿性)であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である自然草地(湿性)の改変割合は1.7%と小さい。以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 表 10.1.3-170 重要な種の影響予測結果(モンスズメバチ) 本種の主な生息環境は樹林環境であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 成虫、幼虫とも挺水して生育するスゲ類の葉上に春季見られる。北海道、本州に分布する日本固有種。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で2箇所3個体、調査範囲外で1箇所1個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 セミをよく狩り、バッタ、トンボも餌にする。5月中頃から木のほら、屋根裏、土中などの閉鎖された空間に釣鐘状の巣をつくる。ヒメスズメバチと同様に巣の覆いは底が抜けたように開いている。巣の部屋の数は500~4500。多くの巣が途中で引っ越しする。8~9月には夜9時頃まで活動する。9月はじめ~10月にメスバチ(30~500頭)とオスが羽化する。最近各地で少なくなっている。 北海道、本州、佐渡島、四国、九州に広く分布する。 【参考文献】 「改訂版 ミニガイド スズメバチとアシナガバチ」(大阪市立自然史博物館、2006年) 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時およびライトトラップ法調査時に確認された。 対象事業実施区域外で3箇所3個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-584 (1080)

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