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表 10.1.3-164 重要な種の影響予測結果(キベリクロヒメゲンゴロウ) 抽水植物が繁茂する比較的大きな池沼の植生帯などに生息し、やや薄暗い落ち葉の堆積した環境にも見られる。産地はやや局所的だが生息地での個体数は多い。て知られ、特殊な前脚を用いて水生昆虫やミジンコ類を捕獲する。北海道、本州、四国、九州、南西諸島(中之島)に分布する。 【参考文献】 「ネイチャーガイド日本の水生昆虫」(中島淳、林成多、石田和男、北野忠、吉富博之 著、2020年、文一総合出版) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域内で2箇所10個体、対象事業実施区域外で1箇所1個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 濁水の流入による生息環境の悪化 夜間照明による誘引 本種の主な生息環境は自然草地(湿性)および開放水域であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境のうち自然草地(湿性)の改変割合は1.7%、開放水域の改変割合は0.0%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本種の主な生息環境のうち、開放水域は濁水の流入により生息環境が悪化する可能性が考えられる。しかし、造成工事に当たっては、土砂流出防止対策(適切な場所に土砂流出防止柵設置)を実施し、濁水を適切に処理することから、濁水の流入による本種の生息への影響は小さいものと予測する。 本事業では、ライトアップを行わないこと、夜間の照明は航空障害灯に限られることから、夜間照明により誘引される可能性は低い。 以上のことから、本種の生息への影響は小さいものと予測する。さらに環境保全措置の実施により、影響は低減できるものと予測する。 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-581 (1077)

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