10-1-3-jyunbisyo
578/632

表 10.1.3-158 重要な種の影響予測結果(クシロモクメヨトウ) 本種の主な生息環境は自然草地(湿性)であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である自然草地(湿性)の改変割合は1.7%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本事業では、ライトアップを行わないこと、夜間の照明は航空障害灯に限られることから、夜間照明により誘引される可能性は低い。 以上のことから、本種の生息への影響は小さいものと予測する。さらに環境保全措置の実施により、影響は低減できるものと予測する。 表 10.1.3-159 重要な種の影響予測結果(ネグロクサアブ) 本種の主な生息環境は樹林環境であると推定され、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 北海道、本州の湿地に局所的に生息している。年1化で成虫は7~8月に出現する。食草は国内では未知だが、ヨーロッパではヨシ(イネ科)が知られている。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 改変による生息環境の減少・消失 夜間照明による誘引 比較的湿潤で自然度の高い環境に生息するとされている。成虫は5月上旬~7月上旬に得られている。幼虫は樹林内の朽ち木内で育つとされる。 【参考文献】 「兵庫県の注目すべき双翅目 きべりはむし、 34 (2): 12-25.」(吉田 浩史・八木 剛、2012年) 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で5箇所6個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 分布・生態学的特徴 確認状況 現地調査では、ライトトラップ法調査時に確認された。 対象事業実施区域外で1箇所4個体を確認した。 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-578 (1074)

元のページ  ../index.html#578

このブックを見る