表 10.1.3-152 重要な種の影響予測結果(クビカクシヒメカゲロウ) 山地の植物相が豊かな草地・水辺を備えた混交林に生息する。北海道、本州、九州に分布する。スウィーピングで採集されたことがあるが、ライトトラップにも飛来する。幼生期の生態は確認されていない。 【参考文献】 「埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版)」(埼玉県環境部みどり自然課、2018年) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で3箇所3個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 夜間照明による誘引 幼虫は森の中の小さな水たまりで採集されるが、生態はよくわかっていない。幼虫は葉片でつくった環状の筒巣をもつ。北海道に分布する。 【参考文献】 「日本産水生昆虫 科・属・種への検索 第二版」(川合禎次、谷田一三共編、2018年、東海大学出版部) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で3箇所3個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 濁水の流入による生息環境の悪化 夜間照明による誘引 本種の主な生息環境は樹林環境であると推定され、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本事業では、ライトアップを行わないこと、夜間の照明は航空障害灯に限られることから、夜間照明により誘引される可能性は低い。 以上のことから、本種の生息への影響は小さいものと予測する。さらに環境保全措置の実施により、影響は低減できるものと予測する。 表 10.1.3-153 重要な種の影響予測結果(ヒメアミメトビケラ) 本種の主な生息環境は樹林内の小さな水域であると推定され、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である樹林環境のうち、針葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0%、広葉樹が優占する自然林・二次林の改変割合は0.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本種の主な生息環境である樹林内の小水域は、改変区域よりも高い標高に位置しており、工事の実施により濁水が流入する可能性は低いと考えられる。 以上のことから、影響は小さいものと予測する。 本事業では、ライトアップを行わないこと、夜間の照明は航空障害灯に限られることから、夜間照明により誘引される可能性は低い。 以上のことから、本種の生息への影響は小さいものと予測する。さらに環境保全措置の実施により、影響は低減できるものと予測する。 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-575 (1071)
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