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●●-●●-- 表 10.1.3-146 予測対象種の影響要因(両生類) 表 10.1.3-147 重要な種の影響予測結果(エゾサンショウウオ) 本種の幼体~成体の主な生息環境のうち、樹林環境(針葉樹林、広葉樹林)が改変区域に含まれることから、事業の実施により本種の生息環境の一部が改変される。しかし、針葉樹林の改変はなく、落葉広葉樹林の改変割合は0.1%と小さいこと、幼生が確認された止水域は改変区域に含まれないことから、影響は小さいものと予測する。なお、改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本種の主な移動経路は樹林内及び平地の池、沼等であることから、繁殖や採餌に係る移動経路の一部が阻害されることが考えられる。しかし、改変は風力発電機の設置箇所近傍に限られることから、影響は小さいものと予測する。さらに本種の幼生確認地点7箇所のうち5箇所は対象事業実施区域外であること、対象事業実施区域内の2箇所のうち1箇所は樹林地との間に作業道等もないことから、遮断・阻害による影響は小さいと考えられる。 通行車両が本種の主な生息環境である樹林環境及び池、沼周辺を通過することから、工事関係車両に接触する可能性が考えられる。しかしながら、工事関係車両への走行速度等の注意喚起に努めること等により、通行車両への接触の可能性は低いと考えられることから、通行車両への接触に係る影響は低減できるものと予測する。 本種の主な生息環境のうち、池、沼等の水辺は改変区域よりも低い標高に存在しており、濁水の流入により生息環境が悪化する可能性が考えられる。しかしながら、濁水の流出を抑えるために土砂流出防止柵の設置等の環境保全措置を講じることから、濁水の流入による本種の生息への影響は小さいものと予測する。 No.種名1エゾサンショウウオ(エ) 両生類 両生類の予測対象種の影響要因を表 10.1.3-146に、重要な種の影響予測結果を表 10.1.3-147に示す。 北海道に分布する。平地から山地にかけての池、沼、沢等の周辺で見られる。繁殖期は4~7月で、池沼や流れの緩やかな沢だまり、湿地等の止水域で行われる。卵のうはコイル型をしており、枯れ枝等に産み付けられる。産卵数は60~150卵。 【参考文献】 「野外観察のための日本産両生類図鑑第2版」(松井正文、2018年) 現地調査では、直接観察及びフィールドサイン調査時に確認された。 合計29個体、うち対象事業実施区域内の2か所で5個体が確認された。 改変による生息環境の減少・消失 移動経路の遮断・阻害 工事関係車両への接触 濁水の流入による生息環境の悪化 工事の実施・土地又は工作物の存在及び供用改変による生息環境の減少・消失移動経路の遮断・阻害分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 工事の実施騒音による生息環境の騒音による餌資源の悪化-逃避・減少影響要因工事関係車両への接触濁水の流入による生息環境の悪化土地又は工作物の存在及び供用ブレード・タワー等への接近・接触夜間照明による誘引10.1.3-572 (1068)

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