表 10.1.3-92 重要な種の影響予測結果(ゴマフアザラシ) 本種の主な生息環境のうち、海域は改変区域よりも低い標高に存在しており、濁水の流入により生息環境が悪化する可能性が考えられる。しかしながら、濁水の流出を抑えるために土砂流出防止柵を設置する等の環境保全措置を講じることから、濁水の流入による本種の生息への影響は小さいものと予測する。 日本近海では、積丹半島以東の日本海沿岸および襟裳岬より北東の太平洋沿岸に分布する。夏から秋は沿岸域で定着的な生活をし、冬から春は流氷野に移り流氷と共に南へ移動する。性成熟年齢はお雌3~5歳、雄3~4歳で繁殖様式は一雄一雌型。流氷帯辺縁部の氷上で3月後半に1仔を出産し、2~3週間授乳する。 【参考文献】 「日本の哺乳類[改訂2版]」(安倍永、2008年) 現地調査では、直接観察及びフィールドサイン調査時に確認された。 対象事業実施区域外の1箇所で死体を1個体確認した。 影響予測 濁水の流入による生息環境の悪化 分布・生態学的特徴 確認状況 10.1.3-490 (986)
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