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総侵入回数n、衝突率P のときの期待値(ここでは衝突回数)n * P は、最大尤度となるPr[x’]のx’ 2 作業事例 (1)データの準備 (3)接触率の算定 ここで: n:対象種の滞在期間におけるブレード円への総侵入回数 ( = 日あたり侵入回数* 滞在日数) x:衝突が発生する回数 としたとき、n 回の総侵入回数でx 回衝突が発生する確率P[x]を以下の二項分布確率であらわす。 と一致する。 風車m 基が予定されている(すなわちm 個のメッシュにおいて)衝突回数F(回/滞在期間)は k 番目のメッシュの衝突回数xkは (式5) xk = k 番目のメッシュにおけるブレード円への侵入回数(/日) * 滞在日数* 衝突率* (1-回避率) 予測を行うための諸元(調査日数、風車仕様、基数等)を右表に示す。 表 予測のための諸元 (2)横断率の算定 ブレード円内に突入したものの、ブレード面の向きによってブレードを横断しない可能性もある。突入方向を一方向に固定し、ブレード半径r=1 とおき、ブレード面を0 度(突入方向に対して垂直)~90 度(突入方向に対して平行)まで動かしたときのブレード横断率は、ブレード面がθ=0 度のときに1、θ=45 度のとき0.707、θ=90 度のときに0 となる(下図)。 平均横断率は、次式よりおよそ0.637 である。 ブレードを回転面と見なし、飛翔している対象種がその面を垂直に通過するのに費やす時間(通過時間)にブレードが回転する面積(掃過域)を求め、ブレード回転面全面積に対する掃過域の比率を接触率と定義する。 <通過時間> 対象種の先端部から末端部までが通過するのに費やされる時間である。 通過時間=対象種の全長(m)/対象種の飛翔速度(m/s) <掃過域> 通過時間に回転する扇形の面積を求める。 ・中心角=360度*(ブレード回転速度(rpm)*通過時間(秒)/60秒 ・扇形面積(m2)=風車の回転面積(ブレード回転面の半径(m)*ブレード回転面の半径(m)*3.14))*中心角(度)/360度 ・ブレード3枚の「掃過域」=扇形面積(m2)*3(ブレード枚数) (4)稼働率 稼働率とは、風車の発電可能な稼働時間率を表すもので、風車が運転している時間の合計を年間時間で割った値で、カットイン風速からカットアウト風速までの風速出現率の累積より求められる(NEDO『風力発電導入ガイドブック』2008 年)。 (5)通過1回あたりの衝突率 対象種が1回通過するあたりの衝突率は次の式により求められる。 (式7) 通過1回あたりの衝突率= 横断率* 接触率* 稼働率 10.1.3-475 (971)

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