10-1-3-jyunbisyo
473/632

(ア) 定点観察調査及び空間飛翔調査 鳥類における、「ブレード・タワー等への接近・接触」に関する影響予測は、衝突予測モデルによる年間衝突数の推定により定量的に行った。推定する手法は、「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成23年、平成27年修正版)に基づくモデル(以下、「環境省モデル」という)、「球体モデルによる風車への鳥類衝突数の推定法」(由井・島田、2013)及び「球体モデルに基づく区画法による風車への鳥類衝突数の推定」(由井・江頭、2016)に基づくモデル(以下、「球体モデル」という)とした。 この予測の対象種は、重要な種10種(ヒシクイ、マガン、ヤマシギ、オオジシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オジロワシ、オオワシ、チュウヒ及びハヤブサ)及び渡り鳥14種(コハクチョウ、アマツバメ、ミヤマガラス、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒバリ、ショウドウツバメ、エナガ、ハクセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、アトリ、カワラヒワ及びベニヒワ)とした。 これらのモデルを用いた算出には、希少猛禽類調査時の定点観察及び鳥類の渡り鳥調査時の定点観察により得られたデータを使用した。計算対象としたメッシュは、既設風力発電機28基を含む対象事業実施区域内の15メッシュ及び新設風力発電機5機を含む対象事業実施区域内の5メッシュとした。環境省モデル及び球体モデルの算出方法の概要を次頁以降に、鳥類の衝突回数の算出に必要なパラメータを表 10.1.3-80~表 10.1.3-81に示す。 10.1.3-473 (969)

元のページ  ../index.html#473

このブックを見る