10-1-3-jyunbisyo
145/632

(d) 調査方法 ア. 任意採取法 ・調査地域内を踏査し、見つけ採り(見つけた昆虫類等を捕虫網や手で直接採集する)、目撃法(目視や鳴き声により識別する)、スウィーピング(捕虫網を草木ごとなぎ払うようにして採集する)、ビーティング(木の枝を叩き、落ちてくる昆虫類等を受けて採集する)、石おこし(石、倒木やゴミを起こして昆虫類等を採集する)等により種を確認し、記録した。 イ. ピットフォールトラップ ・プラスチックコップを地面に埋設し、落下した地表徘徊性の昆虫類を採集した。 ・誘引餌は入れず、調査地点あたり10個のトラップを一晩設置し、翌朝回収した。 ウ. ライトトラップ ・光源の下に捕虫器を設置し、灯火に誘引され飛来した昆虫を採集した。 ・光源には6Wブラックライトを用い、調査地点あたり1基のトラップを一晩設置して、翌朝回収した。 (e) 調査結果 文献調査及び現地調査において確認した昆虫類は、表 10.1.3-62に示すとおり、16目261科2,448種であり、そのうち現地調査で確認した昆虫類は、11目172科778種であった。なお、現地調査のみで確認された種は、エゾアオイトトンボ、サッポロヒゲナガハナアブ、ムモンアカシジミ、コクロシデムシ、ヤスマツムカシハナバチ等の317種であった。 現地調査のうち任意採取法では539種、ピットフォールトラップ法では79種、ライトトラップ法では272種を確認した。季節別では、夏季調査では400種、秋季調査では322種、春季調査では330種で、夏季調査で最も多くの種を確認した。 10.1.3-145 (641)

元のページ  ../index.html#145

このブックを見る