07-houhousyo
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計画段階環境配慮事項の検討結果 計画段階配慮事項として選定した「騒音及び超低周波音」、「地形及び地質」、「風車の影」、「動 物」、「植物」、「生態系」、「景観」に関して、環境影響が懸念される内容と、方法書以降の手続きにおいて配慮する内容を表 7.2-5に整理した。 なお、「騒音及び超低周波音」及び「風車の影」については、事業実施想定区域周辺の特に配慮が必要な施設や住宅までの離隔距離が大きいことから、いずれの複数案ともに重大な環境影響が生じる可能性は小さいと考えられる。 表 7.2-5(1) 環境影響が懸念される内容と今後の配慮事項の概要 環境要素 地形及び 地質 施工ヤードや搬入路の設置に伴い、重要な地形の「稚咲内海岸」、「稚咲内」の一部が直接改変される可能性がある。 既存資料により確認された重要な動物のうち、生息環境が変化すると予測される重要な種(哺乳類12種、鳥類34種、爬虫類1種、両生類1種、昆虫類10種)については、現地での生息状況や利用状況によっては、生息環境の改変や風力発電機との衝突等による影響を受ける可能性がある。また、注目すべき生息地のうち「サロベツ原野」、「天塩川」については、現地の利用状況によっては、施設の稼働に伴い移動経路の阻害や風力発電機との衝突等による影響を受け、注目すべき生息地の環境が変化する可能性がある。 既存資料により確認された重要な植物のうち、生育環境が変化する可能性があると予測される重要な種(24種)については、現地での生育状況によっては、施工ヤードや搬入路の設置に伴い一部が改変され影響を受ける可能性がある。 「自然草原・自然林」については、事業の実施に伴い、自然林の一部が改変される可能性がある。 また、「サロベツ原野」、「天塩川」については、施設の稼働に伴い鳥類等の移動経路の阻害や風力発電機との衝突等による影響が生じ、重要な自然環境のまとまりの場が変化する可能性がある。 動物 植物 生態系 環境影響が懸念される内容 既存のヤードやアクセス路を有効に活用し、改変する範囲を可能な限り小さくする等の環境保全措置を検討する。 重要な動物の生息状況等を調査し影響の程度を予測したうえで、その結果も踏まえて、風力発電機の配置を検討する、既存のヤードやアクセス路を有効に活用し改変する範囲を可能な限り小さくする等の環境保全措置を検討する。 また、オジロワシやチュウヒ、渡り鳥等の飛翔経路・高度等を調査し影響の程度を予測するとともに、既設風力発電所における衝突事故の発生状況を把握するための死骸調査を行い、繁殖地や採食地との位置関係の整理等による衝突原因の分析等も踏まえて、風力発電機の機種や配置を検討する、ブレード塗装等により視認性を高める等の環境保全措置を検討する。 重要な植物の生育状況を調査し影響の程度を予測したうえで、その結果も踏まえて、風力発電機の配置を検討する、既存のヤードやアクセス路を有効に活用し改変する範囲を可能な限り小さくする等の環境保全措置を検討する。 現地での自然林の分布状況を把握したうえで、既存のヤードやアクセス路を有効に活用し改変する範囲を可能な限り小さくする等の環境保全措置を検討する。 オジロワシやチュウヒ、渡り鳥等の飛翔経路・高度等を調査し影響の程度を予測するとともに、既設風力発電所における衝突事故の発生状況を把握するための死骸調査を行い、繁殖地や採食地との位置関係の整理等による衝突原因の分析等も踏まえて、風力発電機の機種や配置を検討する、ブレード塗装等により視認性を高める等の環境保全措置を検討する。 本ページの内容は、計画段階環境配慮書に示したものである。なお、配慮書に係る関係機関との協議等を踏まえて修正した箇所をゴシック体で表記した。 今後の配慮事項 7-43 (355)

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