① 北海道 a. 北海道環境基本計画 3) その他環境保全計画等 北海道では、2021年に「北海道環境基本計画 [第3次計画] 改定版」を策定し、①地域から取り組む地球環境の保全、②北海道らしい循環型社会の形成、③自然との共生を基本とした環境の保全と創造、④安全・安心な地域環境の確保等の施策を展開していくこととしている。このうちの「地域から取り組む地球環境の保全」については、重点的に取り組む施策として、「地球温暖化対策の推進(温室効果ガス排出削減、自立・分散型エネルギー導入、森林等によるCO2 吸収源対策、気候変動への適応策の取組)」がある。 b. 北海道地球温暖化対策推進計画 北海道では、2021年に「北海道地球温暖化対策推進計画(第3次)」が策定された。2050年までの「ゼロカーボン北海道」の実現に向けて、「再生可能エネルギーと吸収源の最大限の活用」や「地域循環共生圏の創造による環境・経済・社会の統合的な向上」、「イノベーションによる社会システムの脱炭素化」等を目指している。 c. 北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画 北海道では、2021年に「北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画(第Ⅲ期)」が策定された。2050年度までの「ゼロカーボン北海道」の実現や、「2050年に想定されるエネルギーシステム」の構築を見据え、令和12年(2030)年度のエネルギーの「目指す姿」の実現に向け、「需要家の省エネルギー意識の定着と実践」と新エネルギーに係る「3つの挑戦」を掲げている。内容は「多様な地産地消の展開」、「「エネルギー基地北海道」の確立に向けた事業環境整備」、「省エネルギーの促進や新エネルギーの開発・導入と一体となった環境関連産業の振興」となっている。 d. 北海道生物多様性保全計画 北海道では、2010年に「北海道生物多様性保全計画」を策定し、生物多様性の保全と持続可能な利用の視点で、①地域の特性に応じた多様な生態系や動植物の保全、②地域の特性に応じた生態系構成要素の持続可能な利用を目標に掲げ、北海道における自然環境に関わる取り組みについてとりまとめている。 e. 北海道自然環境保全指針 北海道では、良好な自然環境を将来にわたって適切に保全していくために、1989年に「北海道自然環境保全指針」を策定し、原始性、稀少性、学術性等において比較的秀でている地域を「すぐれた自然地域」として、都市近郊の樹林地、水辺、原野等居住地環境に比較的近く存在し、住民が健康で快適な日常生活を営む上で貴重な存在となっている自然の地域を「身近な自然地域」としてとりまとめている。 対象事業実施区域及びその周辺における「すぐれた自然地域」の状況は表 3.2-35に、「身近な自然地域」の状況は表 3.2-36に示すとおりである。 3-118 (162)
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