要約書
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工事中は交通量の増加によって主要な人と自然との触れ合いの活動の場のアクセスに関して一時的な影響が生じるものの、上記の環境保全措置を講じることにより、工事用資材等の搬出入に伴う主要な人と自然との触れ合いの活動の場への影響は、実行可能な範囲内で影響の低減が図られているものと評価する。 ①工事用資材等の搬出入 【予測】 主要な人と自然との触れ合いの活動の場人と自然との触れ合いの活動の場表 5-10 (3) 調査、予測及び評価結果の概要 選定項目 工事用車両が通行する予定の道道972号及び道道106号を、主要な人と自然の触れ合いの活動の場へのアクセスルートと設定し、現況の交通量と工事中の交通量について比較した。 「H1.パンケ沼園地」はアクセスルートが複数あり、工事関係車両の走行ルートには重複しない可能性が高いことから、利用特性の変化は小さいと考えられる。 「H2.幌延ビジターセンター」は道道972号の一部に重複するため、影響を受けると想定されるが、工事関係車両の割合は将来交通量の約57%になるが、増加後の日中12時間の合計交通量は466台と少なく、また発生する交通量は施工期間中で5日間と短期間であることから、利用特性の変化は小さいと考えられる。 「H3.北海道自然歩道(オロロン海道)」は、道道106号の一部に重複するため、影響を受けると想定されるが、工事関係車両の割合は将来交通量の約14%に留まることから、利用特性の変化は小さいと考えられる。 「H4.天塩川(カヌー下り)」は、道道106号の一部に重複する可能性があるが、天塩川へのアクセスルートは複数あると想定されるため、影響は少ないと考えられる。道道106号と一部重複する場合でも、工事関係車両の割合は将来交通量の約14%に留まることから、利用特性の変化は小さいと考えられる。 「H5.サロベツ川(カヌー下り)」は、サロベツ川へのアクセスルートが道道972号線上の音類橋に限られると想定されたため、一部が重複する可能性がある。しかし、道道106号と一部重複する場合でも、工事関係車両の割合は将来交通量の約14%に留まることから、利用特性の変化は小さいと考えられる。 また、工事期間中は工事関係車両台数の平準化、エコドライブの実施、イベント開催時の配慮(工事関係車両の走行を可能な限り控える等)等の環境保全対策を講じ、アクセスルートの利便性を確保することから、工事用資材等の搬出入による影響は小さいものと予測する。 【評価】 ア. 環境影響の回避・低減に関する評価 工事用資材等の搬出入に伴う主要な人と自然との触れ合いの活動の場への影響を低減するための環境保全措置は以下に示すとおりである。 ・工事工程等の調整により、工事関係車両台数を平準化することにより、ピーク時の台数を減らす。 ・工事関係者の乗り合い通勤の徹底を図ることにより、できる限り工事関係車両台数を低減 する。 ・工事関係車両が一つのルートに集中しないようにルート配分を検討し、工事関係車両台数の分散に努める。 ・急発進、急加速の禁止及びアイドリングストップ等エコドライブを実施する。また、人と自然との触れ合いの活動の場付近を通行する際及び利用者を見かけた際には、速度減速を行い、利用者へ配慮する。 ・定期的に会議等を行い、環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。 予測及び評価結果の概要 5-28 (78)

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