要約書
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対象事業の目的 目的 我が国は、低いエネルギー自給率の改善や国際枠組みに基づく地球温暖化対策の着実な推進といった対応に迫られている中、再生可能エネルギーは「エネルギー基本計画」(2021年)において、再エネの主力電源化を徹底し、再エネに最優先の原則で取組み、国民負担の抑制と地域との共生を図りながら最大限の導入を促すものとされている。 北海道では、省エネルギーの促進と新エネルギーの開発・導入の促進を図るために、2001年に「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」を制定するとともに、2021年には「北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画(第Ⅲ期)」を策定し、持続的な発展が可能な循環型の社会システムを作るため、中長期的に持続可能な省エネ社会の実現と、新エネを主要なエネルギー源の一つにするよう取り組む、化石燃料の利用をできる限り減らすとともに、エネルギーの需給の安定や事業性を確保しながら、本道の「新エネルギー価値」を発揮していくものとしている。 また、幌延町では、「第6次幌延町総合計画」(2021年)において、重点戦略として再生可能エネルギー事業が推進されており、オトンルイ風力発電所に代表される風力発電事業を推進し、風力発電施設の立地を促進していくものとしている。 このような中、幌延町の風力発電プロジェクトに基づいて設立された当社は、幌延町浜里地区においてオトンルイ風力発電所を建設し、2003年9月より運転を行ってきている。年間の発電量は、約5,800万kWh(幌延町全体で使用する電気量の約2倍に相当)に達している。 本事業は、風況に恵まれた当該地域における風力発電所の継続的な運用を目指して、運転開始から18年以上が経過した既設風力発電所を更新することにより、今後も、地域のエネルギー資源を活用して環境負荷の小さい風力発電事業を推進し、我が国のエネルギー自給率の向上に貢献するとともに、地域産業の活性化に寄与することを目的とするものである。 対象事業の目的及び内容 2-1 (3)

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