要約書
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重要な地形及び地質その他その他の環境 これらの環境保全措置を講じることにより、地形改変及び施設の存在による重要な地形への影響は少ないと考えられることから、実行可能な範囲内で影響の回避・低減が図られているものと評価する。 表 5-5 (1) 調査、予測及び評価結果の概要 対象事業実施区域及びその周辺における重要な地形として、「日本の地形レッドデータブック第2集-保存すべき地形-」(古今書院、平成14年)および「日本の典型地形」(国土地理院、平成11年)により選定された「サロベツ湿原」が存在する。 また、「第3回自然環境保全基礎調査 北海道自然環境情報図」(環境庁、平成元年)により選定された「長沼」、「浜更岸-天塩川東岸」「稚咲内海岸」及び「サロベツ」が、「日本の典型地形」(国土地理院、平成11年)により選定された「天塩川」及び「稚咲内」が存在する。 ① 地形改変及び施設の存在 【予測】 対象事業実施区域の一帯には、場所により、砂の採取場が稼働したと考えられる形跡が点在しており、砂丘景観は既に損なわれている可能性が高い。また、対象事業実施区域の表層に分布する砂質土は、砂採取後の埋め戻した土層である可能性が高い。 以上から、対象事業実施区域は既に改変されている土地であると考えられ、重要な地形・地質は既に損なわれている可能性が高いため、工事の実施に伴う影響は小さいと予測される。 【評価】 ア. 環境影響の回避・低減に関する評価 地形改変及び施設の存在による影響を低減するための環境保全措置は、以下のとおりである。 ・風力発電機や道路の配置計画について、既設風力発電所のヤードやアクセス路を可能な限り利用することにより、改変面積を最小限にとどめる。 ・樹木の伐採を最小限とし、造成により生じた法面部及び平地部について、地形浸食の防止に努める。 選定項目 ① 重要な地形の状況 調査結果の概要 予測及び評価結果の概要 5-14 (64)

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