要約書
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騒音に関する事項 風力発電機から発生する騒音は、IEC 61400-11により測定され、見かけのパワーレベルとして 表 2.2-11 風速別のA特性パワーレベル 3 4 表 2.2-12 風速別のTonal Audibility 8 -0.1 測定される。本事業において採用する風速別のA特性パワーレベルは表 2.2-11のとおりである。 風速(m/s) パワーレベル(A特性)92.2 92.8 94.0 97.0 100.0 102.8 105.1 106.0 106.0 106.0 風力発電機によっては、ナセル内から発生する機械音に、特定周波数が卓越した音(純音成分)が存在する場合があり、わずらわしさ(アノイアンス)の原因となる可能性がある。 風力発電機から発生する騒音に含まれる純音成分の評価方法として、JIS C1400-11 (IEC61400-11 に対応)の中でTonal Audibility(純音の可聴性)の検出方法が規定されている。また、IEC規格では、純音として報告義務が生じる基準(-3.0デシベル以上)が記載されている。 本事業で採用予定の風力発電機のハブ高さにおける風速とTonal Audibilityの関係は表 2.2-12のとおりである。Tonal Audibilityが-3.0dBを超えるのは、8、9、10(m/s)の各風速である。これはJIS C 1400-11:20:2017において可聴と判断される0dBデジベルを下回っている。 風速(m/s) Tonal Audibility(Δla) -0.4 風力発電機メーカーより入手した音圧レベルの周波数特性は、図 2.2-15に示すとおりである。周波数特性として周波数別の騒音レベルを示しており、特定の周波数で風力発電機の音が大きくなっている。低周波域でのレベルは低くなっている。 ブレードの回転に伴う規則的な音の変動(スウィッシュ音)の状況について、風力発電機メーカーより入手した測定結果(騒音の時間変動)を図 2.2-16に示す。変動幅は、30秒間において4 デシベル程度である。 注:風速はハブ高さでの観測値である。 5 6 7 9 10 11 -2.8 -3.1 8 9 10 単位:デシベル 12 13 14 -5.0 -6.0 -4.9 単位:デシベル 11 12 15 16 -3.5 -3.4 2-34 (36)

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