本ページに記載した内容は、環境影響評価方法書に記載したものである。 事業者の見解 今後、2個別的事項のご指摘を踏まえて、専門家等から助言を得るなどしながら適切な方法により調査を行い、科学的知見に基づいて予測及び評価を実施し、その結果を踏まえて事業計画の検討に反映します。 重大な環境影響を回避又は十分低減できない場合若しくはそれを裏付ける科学的根拠を示すことができない場合は、事業計画の見直しを行い、事業による環境影響の回避・低減を図ります。 影響評価にあたっては、現況からの変化のみに着眼することなく、既設風力発電所が及ぼしている環境影響の把握に努め、それを勘案して適切に評価します。 動物(鳥類)及び景観について累積的影響が考えられることから、隣接する他の風力発電事業者との情報交換に努め、得られた情報を基に本事業との累積的な影響について検討を行います。 今後、工事計画の検討にあたっては、既設風車の撤去工事と新設風車の設置工事の工事工程を調整するなどし、工事の実施に伴う環境影響の低減を図ります。 今後の手続きにおいては、関係自治体とも相談の上、地域住民等への積極的な情報提供や住民説明会の開催等により、相互理解の促進に努めます。 表 15.1-1(2) 北海道知事意見に対する事業者の見解 北海道知事の意見 1 総括的事項 (1)本配慮書において事業者は、計画段階配慮事項の全般にわたり、重大な環境影響が生じる可能性は小さい又は重大な環境影響を回避・低減できる可能性が高いなどと評価しているが、計画熟度の低い現段階における評価である。このため、今後の対象事業実施区域の設定、事業の規模、風車の配置及び構造・機種の検討に当たっては、2の個別的事項の内容を十分に踏まえ、複数の専門家等から助言を得るなどしながら、各環境要素に係る環境影響について適切な方法により調査を行い、科学的知見に基づいて予測及び評価を実施し、その結果を事業計画に反映させること。 なお、その過程において、重大な環境影響を回避又は十分低減できない場合若しくは回避又は低減できることを裏付ける科学的根拠を示すことができない場合は、事業規模の縮小など事業計画の見直しを行うことにより、確実に環境影響を回避又は低減すること。 (2)更新事業である本事業による影響の評価に当たっては、単に現況からの変化のみに着眼することなく、これまで既設風力発電所で実施してきた自主的な調査や本事業に係る現地調査等により、既設風力発電所が及ぼしている環境影響の程度を客観的に把握することに努め、それを勘案した上で適切に評価すること。 (3)事業実施想定区域の周辺では、他事業者が計画している風力発電事業が複数あり、これらの風力発電事業との累積的影響が生じるおそれがあることから、必要な情報を入手した上で、本事業との累積的影響について適切に調査、予測及び評価を実施すること。 (4)本事業において、風車の設置に係る工事に加えて、既設風車の撤去工事が行われることから、工事工程の工夫により工事の集中を避けるなど、工事の実施に伴う環境影響を可能な限り低減すること。 (5)今後の手続きに当たっては、住民等への積極的な情報提供や説明などにより、相互理解の促進に努めること。 15-6 (1588)
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