対象事業実施区域及びその周辺におけるチュウヒの飛翔状況等について調査するとともに、既設風力発電所が及ぼしている障壁影響については、これまで既設風力発電所で実施してきた自主的な調査や本事業に係る現地調査の結果を踏まえて検討を行います。 死骸調査は、コウモリ類・鳥類を対象として専門の調査員が行います。調査回数は、専門家等からの助言を踏まえて設定しています。 本ページに記載した内容は、環境影響評価方法書に記載したものである。 表 15.1-2(11)配慮書に対する一般の意見と事業者の見解 一般の意見 No. 4.チュウヒ チュウヒは音類周辺を餌場として高頻度で利用しており、繁殖の可能性もあります。低空で飛翔することが多いですが、風車に衝突する高度で飛翔することもあります。このため、十分な調査を行ったうえで、その影響を評価すべきです。また、現存する風車群がチュウヒに対して、障壁影響を及ぼしていることが懸念されるため、既存の風車を取り壊した後に、1年程度調査を行い、その影響を評価すべきです。 5.死骸探索調査 配慮書にはオジロワシのみ過去の衝突記録がありますが、他地域の調査で多様な種が衝突していることがわかっています。このため、オジロワシだけでなくすべての鳥類を対象に、専門の調査員が十分な回数を調査し、影響評価すべきです。 31 この場所に風力発電用風車を建てるのに反対いたします。 理由:配慮書の3-24から3-35までを読むと、貴重な鳥類(特にオジロワシ・オオワシ)が餌場とする天塩川に近く周辺を飛行する可能性が高く、大型化によって衝突の可能性が増大する。特に3-33のセンシティビティマップにおける注意喚起レベルA2を示しており、ワシ類に止まらず、ガン類やハクチョウ類も海岸線を渡りの際の飛行ルートとして使用する可能性が高く風力発電風車のローターの回転翼の範囲内の高さを通過していくためです。 事業者の見解 対象事業実施区域及びその周辺におけるオジロワシやオオワシ、ガン類、ハクチョウ類等の利用状況や移動経路等について適切に調査し、バードストライク等の影響について予測及び評価を行い、その結果を踏まえて風車の配置検討に反映するなどにより、鳥類への影響の回避・低減を図ります。 15-21 (1603)
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