本ページに記載した内容は、環境影響評価方法書に記載したものである。 表 15.1-2(6) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解 一般の意見 No. 15 ■コウモリの捕獲調査について ・コウモリ類について配慮のかけた不適切な捕獲を行う業者がいる。よってコウモリの捕獲及び許可申請の際には必ず「コウモリ類の専門家」の指導をうける(うけさせる)べきだ。 ・6月下旬~7月中旬はコウモリ類の出産哺育期にあたるため、捕獲調査を避けるべきではないのか。 ・ハープトラップは高空を飛翔するコウモリを捕獲できないので、カスミ網も併用するべきではないか。 ・捕獲したコウモリは、麻酔をせずに、種名、性別、年齢、体重、前腕長等を記録し、すみやかに放獣するべきではないか。 ・捕獲個体やねぐらに残した幼獣への影響が大きいので、ハープトラップは、かならず夜間複数回見回るべきだ(夕方設置して、見回りせずに朝方回収などということを絶対に行わないこと)。 ・捕獲した個体を持ち帰り飼育しないこと。 ・捕獲した個体を素手で扱わないこと。 ・冬眠中の個体を絶対に覚醒させないこと。 ・冬眠中の個体を絶対に捕獲しないこと。 16 ■コウモリ類の保全措置について 樹林内に建てた風力発電機や、樹林(林縁)から200m以内に建てた風力発電機は、バットストライクのリスクが高いことが、これまでの研究でわかっている。低空(林内)を飛翔するコウモリでさえ、樹林(林縁)から200m以内ではバットストライクのリスクが高くなる。よって風力発電機は、樹林から200m以上離して設置すること。 17 ■コウモリ類の保全措置は「実施可能」である 事業者は「環境影響を可能な限り回避・低減すべく環境保全措置を実施する」つもりがあるのだろうか?最新の科学的知見によれば、『カットイン風速を限られた期間と時間帯に高く設定すること(低減措置)』がコウモリの保全措置として有効な方法であることがわかっている。この「弾力的な稼働制限手法」は、事業者が「実施可能」かつ「最新の科学的知見に基づいた」、コウモリ類の環境保全措置である。 事業者の見解 コウモリの捕獲調査については、調査方法や調査時期、計測方法、扱い方等、必要に応じて専門家等の指導も踏まえながら捕獲調査を行います。 環境保全措置については、今後の現地調査により得られたコウモリ類の出現状況等を基に、必要に応じて専門家等の助言も踏まえながら検討します。 環境保全措置については、今後の現地調査により得られたコウモリ類の出現状況等を基に、必要に応じて専門家等の助言も踏まえながら検討します。 15-16 (1598)
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