幌延_評価書_10章1.6 環境影響評価の結果(景観)
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シークエンス景観 主要な眺望点からの眺望景観として、視点の移動に伴って継起的に変化する景観に注目し、シークエンス景観の観点から予測を行った。 シークエンス景観を特徴付ける要素・要因としては、以下に示す要素・要因が挙げられる。 ・景観構成要素の出現状況 道路の傾斜や右左折、カーブが景観の評価に影響を及ぼし、特にカーブ地点に景観構成要素が出現した場合、影響が大きいと考えられる。突発的もしくは単発的に出現する見え方は印象に影響する。 ・景観の構図による特性 水平方向への広がりを持つ開放的要素(空・大地・水面など)と垂直方向へ伸びる閉鎖的要素(構造物、樹木など)の面積比を開放度と捉え、開放性が上昇し、その変化率が高まる地点の印象評価が高いとされる。 ・ルートに則す景観の特徴 ルートを移動する景観を客観的に評価するためには、多様な土地利用(市街地、農地、山間部等の区間)からなる各区間がルートを占める割合、ルート内におけるシークエンス景観の変動特性の両面を評価する必要があるとされる。また、「馴化現象」として重要でない同一の刺激が繰り返し与えられたときに、その刺激に対する反応性が低下していく現象がある。変化が乏しいシークエンス景観が続くと、反応が次第に減弱する可能性も指摘されている。 本事業においては、これらの要素・要因を踏まえて予測すると、海岸沿いの平坦な道路の端に風力発電機がほぼ直線的に一列に並ぶ状態となり、南北から移動する際の見え方として大きな変化はないと予測される(図 10.1.6-12参照)。また、道路の傾斜や右左折やカーブ等が少なく、近隣のルート内において開放的要素が常に高い状況となっており、風力発電機が突発的、単発的に見える状況にはならない。土地利用の状況については図 10.1.6-13に示すとおりであり、対象事業実施区域は「荒地」や「その他の用地」が続いており、土地利用の転換点がないため、変化の小さい景観が続いている。 これらの状況から、シークエンス景観の観点からの本事業の影響は小さいと予測する。 10.1.6-86 (1426)

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