c. 典型性の注目種(鳥類群集)に係わる調査の結果 (a) 調査の結果 ア. 文献その他の資料調査 生息環境の改変、餌資源量の変化の影響を予測するため、一般鳥類の現地調査(スポットセンサス調査)で確認された鳥類について、文献調査等により、生息区分および採食ギルド区分の整理を行った。生息区分及び採食ギルド区分の整理結果を表 10.1.5-24に示す。 生息環境を踏まえた生息区分については、営巣環境や一般生態情報を踏まえ、樹林環境を主に利用する鳥類群集(樹林性鳥類群集)、草地環境を主に利用する鳥類群集(草地性鳥類群集)、水辺環境を主に利用する鳥類群集(水辺鳥類群集)、様々な環境を広く利用する鳥類群集(広域性鳥類群集)に区分した。 その上で、一般的な各種の生態情報を考慮して、採食場所(空中、樹上、地上、草上)と食性(動物食、昆虫食、植物食、雑食、魚食)による採食ギルド区分を行った。その結果、採食ギルド区分は15に区分された。 鳥類群集の分析及び予測評価においては、以降、調査地域内を主な生息環境として利用している「樹林性鳥類群集」及び「草地性鳥類群集」について分析することとし、調査地域外にある環境や、調査地域にはない環境も利用する「水辺鳥類群集」、「広域性鳥類群集」は、調査地域内だけでは定量的評価が行えないことから対象外とした。 10.1.5-73 (1293)
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