幌延_評価書_10章1.5(生態系)【公開版】_リンク削除
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ウヒが風力発電設備に衝突した事例の報告は、国内ではこれまでにないこと、予測された年間予測衝突数は十分に低い値であること、音声発生装置を用いた環境保全措置の実施により、衝突確率をより低減することから、各つがいが新設風力発電設備のブレードへ衝突する可能性は低いと予測する。 本予測にあたっては、現地調査結果に基づき計算を行っているが、ブレード等への接触に係る予測には不確実性が伴うことから、予測結果については不確実性が伴うものと考えられる。 ○新たに出現する生息地の影響の推定(存在・供用時/直接改変以外) <回避の有無> チュウヒの高利用域は、既設風力発電設備及び事業実施区域と重なっており、各つがいの高利用域の一部が縮小する可能性があるものの、既設風力発電設備や管理用道路が存在している状態で、チュウヒは対象事業実施区域及びその周辺を、それらを特に回避することなく採食環境として利用していることが確認されていることから、新設風力発電設備周辺を採食環境として継続して利用すると予測する。 本予測にあたっては、本種の一般生態及び既設風力発電設備が稼働している状況下で実施した現地調査結果に基づいているが、新設風力発電設備において行動が変化しない可能性については不確実であることから、予測結果については不確実性が伴うものと考えられる。 <好適採食地への影響> 【存在・共用時の影響】 好適採食地については、草地性鳥類群集については2.4%、ネズミ類については3.5%が改変により減少するが、既設風力発電設備の跡地及び新設風力発電設備及び管理用道路以外の改変区域は、耕作地・二次草地に遷移すると考えられ、供用後には採食環境として利用可能となると考えられ、好適採食地への影響は小さいと予測された。 本予測にあたっては、餌資源となる種の一般生態及び既設風力発電設備が稼働している状況下で実施した現地調査結果に基づいていることから、予測結果についての不確実性は低いものと考える。 【直接改変以外の影響】 チュウヒの餌資源である草地性鳥類群集については、風力発電設備への衝突リスクも考慮する必要がある。草地性鳥類群集の中で、「空中を採食環境または繁殖行動に利用する種」のうち、衝突リスクが高いと想定されたオオジシギ、ヒバリの2種について、年間予測衝突数を算出した(表 10.1.5-49(1)~(2)、表 10.1.5-50(1)~(2))。その結果、いずれも既設風力発電設備における年間予測衝突数は低く、さらに新設風力発電設備では年間予測衝突数は減少することから、「空中を採食環境または繁殖行動に利用する鳥類」への影響は小さいと予測された。 本予測にあたっては、餌資源となる種の一般生態及び既設風力発電設備が稼働している状況下で実施した現地調査結果に基づいていることから、予測結果についての不確実性は低いものと考える。 10.1.5-103 (1323)

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