表 10.1.4-27 外来植物の確認状況 種名オオハンゴンソウフランスギク表 10.1.4-28 外来植物への影響予測(オオハンゴンソウ) 改変区域内に生育していないことから、改変等による分布域の拡大の影響は想定されない。 なお改変区域(作業道等)が生育地に近接する箇所では、必要に応じ、工事前に本種の生育状況を工事関係者に周知するとともに、分布域拡大予防のための環境保全措置として駆除(種子結実前で開花期の7~8月頃に刈り取り等を行う)を実施する。工事完了後の花期(夏)には改変区域内のモニタリングを月1回以上行い、侵入が確認された場合には駆除を行う。さらにその後1年間モニタリング・駆除を継続する。 以上から、環境保全措置を確実に実施することにより、事業による本種の分布域拡大に関する影響は、小さいものと予測する。 また外来種全般については、その分布拡大の予防として、本種を含む外来種を持ち込まないように、工事に際しては、付着した土などを洗い流した土木工具や作業靴を使用して作業を行うとともに、場内への入り口において工事車両等のタイヤの洗浄を行う計画としている。 (ウ) 外来植物 現地調査で確認した特定外来生物のオオハンゴンソウと指定植物のフランスギクの1科2種の外来植物を予測の対象とした。 改変区域及びその周辺における外来植物の確認状況を表 10.1.4-27に、外来植物への影響予測を表 10.1.4-28~表 10.1.4-29に示す。 No科名1キク科2道端、河川沿い、湿った牧草地などに群生する多年草。花期7~9月。 地下茎から茎を束生し、上部で枝分かれする。 北アメリカ原産で、明治の中ごろ、日本に園芸植物として伝来。北海道~沖縄まで広く帰化している。 【参考文献】 「日本帰化植物写真図鑑」(全国農村教育協会、2001年) 「改訂新版 日本の野生植物 5 ヒルガオ科~スイカズラ科」(平凡社、2017年) 「北海道ブルーリスト2010北海道外来種データベース」 現地調査では天塩川沿いのハンノキ-ヤチダモ群集の林縁部や、ヨシ等が生育する湿地の縁等で4地点86株を確認した。確認は対象事業実施区域(改変区域外の1地点17株)と周辺区域(調査地域内の3地点69株)であった。 改変による分布域の拡大 確認地点数 ※( )内は株数対象事業実施区域改変区域内改変区域外調査地域内調査地域外1(17)12(308)26(1,110)分布・生態学的特徴 (http://bluelist.pref.hokkaido.lg.jp/,2020年9月閲覧) 確認状況 影響予測 周辺区域3(69)37(3,349)合計4(86)75(4,767)10.1.4-52 (1218)
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