幌延_評価書_10章1.3 環境影響評価の結果(動物)【公開版】
608/668

表 10.1.3-159 重要な種の影響予測結果(ハイイロボクトウ) 本種の主な生息環境は自然草地(湿性)であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかしながら、本種の主な生息環境である自然草地(湿性)の改変割合は2.1%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 本事業では、ライトアップを行わないこと、夜間の照明は航空障害灯に限られることから、夜間照明により誘引される可能性は低い。 以上のことから、本種の生息への影響は小さいものと予測する。さらに環境保全措置の実施により、影響は低減できるものと予測する。 表 10.1.3-160 重要な種の影響予測結果(カバイロシジミ) 本種の主な生息環境は自然草地(乾性)および耕作地・二次草地であり、事業の実施により生息環境の一部が改変される可能性が考えられる。しかし、本種の主な生息環境のうち、自然草地(乾性)の改変割合は2.1%、耕作地・二次草地の改変割合は18.5%と小さい。したがって、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。また、改変は風力発電機の設置箇所や一部の輸送路に限定される。 以上のことから、改変による生息環境の減少・消失に係る影響は小さいものと予測する。さらに改変や造成範囲は必要最小限にとどめる等の環境保全措置を実施することから、影響は低減できるものと予測する。 年1化で成虫は6~7月に出現する。食草はヨシ(イネ科)が知られる。北海道、本州、四国、九州の湿地に局所的に産する。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 改変による生息環境の減少・消失 夜間照明による誘引 成虫は年1回6~8月頃に発生し、食餌植物はマメ科のクサフジやヒロハクサフジなどである。生息地は海岸付近から低山地までの自然の草地や人為的に維持されてきた草地で、道路脇などの小規模な場所でも発生する。 【参考文献】 「レッドデータブック2014 –日本の絶滅のおそれのある野生生物- 5 昆虫類」(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 編、2015年、ぎょうせい) 現地調査では、任意採取調査時に確認された。 対象事業実施区域外で2箇所2個体を確認した。 改変による生息環境の減少・消失 分布・生態学的特徴 確認状況 現地調査では、ライトトラップ法調査時に確認された。 対象事業実施区域内で1箇所3個体、対象事業実施区域外で4箇所5個体を確認した。 影響予測 分布・生態学的特徴 確認状況 影響予測 10.1.3-608 (1106)

元のページ  ../index.html#608

このブックを見る