注: ウミネコ、オオセグロカモメの年間予測衝突数は、表 10.1.3-119、表 10.1.3-120参照。 表 10.1.3-144 渡り鳥の影響予測結果(カモメ類) 渡りが確認されたのは、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、カモメ属の一種で、属止めを除く6種が確認された。対象事業実施区域及びその周辺を渡り時の移動経路として利用するものの、高度Mで飛翔した種はウミネコ、オオセグロカモメの2種であった。 カモメ類の移動経路は、既設風力発電所の西側の海岸沿いであり、稀に東側に隣接する樹林地上空を飛翔する場合もあり、樹林地と海岸線をまたぐ飛翔も少数確認された。多少内陸を飛翔することがあるものの、主要なルートは対象事業実施区域より西側の海岸沿いであると考えられる。また、調査地域には、渡り鳥が迂回するための空間も確保されている。新規風力発電設備は、既設風力発電設備より大型化するが、設置位置は既設風力発電設備と重なり、機数は28機から5機へと減少し、既設風力発電機より間隔が保たれている。構内配電線は既存道路沿いや新設される管理道においても極力地中埋設する。 以上のことから、カモメ類による渡り時の移動経路の遮断・阻害による影響は小さいものと予測する。 渡りが確認された6種は、対象事業実施区域及びその周辺を渡り時の移動経路として利用するものの、高度Mで飛翔した種はウミネコ、オオセグロカモメのみであった。 カモメ類の移動経路は、既設風力発電所の西側の海岸沿いであり、稀に東側に隣接する樹林地上空を飛翔する場合もあり、樹林地と海岸線をまたぐ飛翔も少数確認された。多少内陸を飛翔することがあるものの、主要なルートは対象事業実施区域より西側の海岸沿いであると考えられる。また、調査地域には、渡り鳥が迂回するための空間も確保されている。新規風力発電設備により改変される場所は、既設風力発電設備に隣接しており、面的な広がりのあるものではなく、新設風力発電機の配置及び風車ヤード部と管理道の連続した線状のものであり、構内配電線は既存道路沿いや新設される管理道においても極力地中埋設する。新規風力発電設備は、既設風力発電設備より大型化するが、設置位置は既設風力発電設備と重なり、機数は28機から5機へと減少し、既設風力発電機より間隔が保たれている。 既設風力発電施設の28箇所(15メッシュ)における、ウミネコ、オオセグロカモメの年間予測衝突数は、環境省モデルが0.0109,0.0105個体/年、球体モデルが0.0307,0.0275個体/年である。新設風力発電設置箇所の5箇所(5メッシュ)における、ウミネコ、オオセグロカモメの年間予測衝突数は、5メッシュの合計値で、環境省モデルが0.0005,0.0121個体/年、球体モデルが0.0018,0.0428個体/年であり、既設風力発電設備より新設風力発電設備で、ウミネコでは年間予測衝突数は減少し、オオセグロカモメでは環境省モデル、球体モデルの予測結果とも、新設風力発電設設備でわずかに増加するが、いずれも低い値である。 なお、死骸調査においてウミネコ、大型カモメ類の死骸が風車周辺で確認されているが、2008年に確認されたウミネコ以外では、風切羽等の体の一部しか確認されていないことから、確認された死骸の一部は、海岸に流れ着いた死骸をキタキツネやアライグマ等が海岸から運んできた可能性も考えられる。 以上のことから、カモメ類が風力発電機のブレードへ衝突する可能性は低いと予測する。 移動経路の遮断・阻害 ブレード・タワー等への接近・接触 影響予測 10.1.3-584 (1082)
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