図 10.1.3-19 死骸調査の踏査範囲概念図 風車群を通過する飛跡数を評価するため、風車群周辺における渡り鳥の飛翔状況の整理には東西回転レーダーの結果を使用した。ただし、東西回転のレーダーは立地の関係上風車に近い場所で調査を実施したため、高度150m以下の飛跡がノイズに紛れ正確に集計できなかった。そこで、補足的に実施した南北回転レーダーの結果から、同時刻の飛翔高度別の飛跡の割合を算出し、東西回転レーダーの高度150m以下の推定飛跡数を算出した。 集計結果は時刻別、飛翔高度別、東西方向距離別の3種類の方法で整理した。 そのほか、2022年春季(4月、5月)において、環境保全措置として検討している音声発生装置による忌避効果を確認することを目的として、テスト用スピーカーとレーダー調査結果を用いた検証実験を実施した。 エ. バット・バードストライク(死骸調査) バット・バードストライク(死骸調査)は、「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」を参考に、28基全ての風車を対象とし、踏査を行う範囲は、地上からブレード先端部までの高さ(H)を半径とする円内を対象とした。オトンルイ風力発電所においては、ブレード直径約50.5m、ハブ高さ74mで、ブレードの先端部までの高さ(H)が99.25mであることから、各風車支柱から半径約100m円内を踏査範囲とした。 死骸調査における踏査範囲の概念図を図 10.1.3-19に、調査範囲の位置を図 10.1.3-20に示した。 10.1.3-53 (551)
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