表 10.1.3-58 既設風力発電所における衝突事故の確認事例(再掲) 種名 性別 幼・成 トビ 不明 成鳥 風力発電施オジロワシ 不明 亜成鳥 風力発電施オジロワシ 不明 幼鳥 鳥獣保護区ウミネコ 不明 成鳥 風力発電施死亡要因が風車の衝突の可能性が高いと推定される事例は、骨や羽毛ではなく死骸が全身で確認された確認No.2、12、13、14、15、16、19、22、23、25、26、27、29、30の14例と考えられる。その他の事例では、羽毛や死骸の一部、風化した骨等、死亡要因を特定できる情報は得られなかった。なお、No.1、3、18のミズナギドリ類、No.10のウミスズメ類については、周辺において飛翔等は確認されていないことから、海岸に打ち上げられた死骸を、キタキツネやアライグマなどが内陸の草地に運んで捕食した可能性も考えられるが、風車に衝突した可能性も否定できないと考えられる。 本事業では、ある程度まとまって骨格が確認された場合、羽毛が10枚以上まとまって確認された場合、羽毛の付いた皮膚等が確認された場合等について、風車に衝突して死亡した可能性があると定義することとした。 この定義に基づいて31例全てを衝突して死亡した可能性がある個体とみなし、過去事例のうち、確認位置が不明なウミネコの事例を除く3例と合わせて考察を行った。 No. 発見日時 天候 1 2005/5/12 時刻不明/晴れ 2 2006/6/8 15:00/曇り 3 2008/1/14 15:10/雪 4 2011/7/6 14:00/晴れ 発見者 設管理者 設管理者 管理員 設管理者 発見場所・発見時の状況 死亡原因 風車巡回時に、19号機(南から10番目の風車)の北西約20mの作業道に死体を発見、収容した。前日(晴れ)の巡回時には死体はなかった。 風車巡回時に、5号機(北から5番目の風車)の南西約16mの作業道に死体を発見、収容した。前日13:00の巡回時には死体はなかった。 道道106号線を移動中に、28号機(南端の風車)の南西約80mの場所でカラスが群がっていたため確認したところ、死体を発見、収容した。発見時は雪で視界が悪かった。 風車巡回時に、27号機(南から2番目の風車)付近の路肩(詳細位置不明)に死体を発見、収容した。前日の巡回時には死体はなかった。 資料:No.1,2,4 既設風力発電所管理記録、No.2,3 環境省北海道地方環境事務所資料 風車のブレードとの衝突により死亡と推察 風車のブレードとの衝突により死亡と推察 風車のブレードとの衝突により死亡と推察 風車のブレードとの衝突により死亡と推察 10.1.3-137 (635)
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