幌延_評価書_10章1.3 環境影響評価の結果(動物)【公開版】
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表 10.1.3-54 音声忌避効果の検証方法 2022年4月17日~22日 2022年5月15日~20日 ・忌避音については、夜間に鳥類の観測が多くなった時間帯から開始し、翌朝5時までの時間帯に検証を行った。検証時間帯において10分間連続再生ののち、10分間再生を停止することを繰り返した。検証時間の一覧を表 10.1.3-55に示した。 ・東西方向のレーダー調査結果それぞれについて、スピーカー周辺の飛跡データを抽出し、忌避音あり(以降「対策あり」とする)、忌避音なし(以降「対策なし」とする)の時間帯のメッシュごとのデータ合計値(1時間あたり飛跡数の合計)を集計した。 ・集計した結果については、新設風力発電設備のローター直径が117m、ブレード上端の高さが142.5mであることを踏まえ、スピーカーの位置から高さ150mまでの範囲で衝突確率が減少することを確認するため、以下の範囲を解析対象とした。 ●スピーカーを設置したメッシュの東西方向275m、高さ300mまでの範囲のメッシュ(1メッシュあたり50m×50m、全66メッシュ)。 ・解析においては、以下のように、「対策なし」に対する「対策あり」の合計飛跡数の割合について算出し、比較を行った。 対策の有無による飛跡数の割合 = (エ) 忌避音による鳥類の忌避効果の検証 i. 使用したデータ 準備書におけるレーダー調査結果を用いた予測結果において、渡り鳥(主に小鳥類)の年間予測衝突数が多かったことから、環境保全対策として衝突確率を下げる方法について検討した。その結果、目視できない夜間でも効果が期待できる忌避音を用いた方法について検討した。この夜間の忌避音による忌避効果を確認するため、2022年4月、5月レーダー調査時に、以下に示す検証実験を行った。 項目 調査期間 調査時間 合計98時間(詳細は表 10.1.3-55参照) 調査方法 ・2022年春季のレーダー調査実施時(垂直方向に回転させ、東西方向、南北方向に向けた2台を使用)において、南側の上方斜め45度の方向に向けた屋外用スピーカーを用い(図 10.1.3-48参照)、忌避音を再生し、鳥類の回避又は忌避効果の検証を行った。 解析手法 ・レーダー画像を分析して抽出整理した飛跡データについて、垂直方向及び水平方向に50m間隔のメッシュを作成し、その中を通過した飛跡を集計し、1時間あたりの飛跡数に換算して整理した。 概要 「対策あり」の1時間あたり飛跡数合計 「対策なし」の1時間あたり飛跡数合計10.1.3-120 (618)

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