ア. 環境影響の回避、低減に係る評価 施設の稼働に伴う騒音の影響を低減するための環境保全措置は、以下のとおりである。 ・風力発電機の基数を方法書段階では最大9基の計画であったが、5基に削減する。 ・風力発電施設の適切な点検・整備を実施し、性能維持に努め、騒音の原因となる異常音等の発生を低減する。 住宅等に隣接する環境1と環境2では既設風力発電機が稼働している条件の測定値からは騒音レベルは増加せず、また、残留騒音から1~3デシベル増加するが上昇する程度は小さく、施設の稼働に伴う騒音の影響は少ないものと考えられる。 ただし、騒音に関しては影響の程度にかかわらず受音側の感じ方が異なることも想定されることから、施設の稼働後に地元住民から騒音に関する問合せ等があった場合には、速やかに当該地元住民からヒアリングを行い、状況に応じて専門家等の助言を踏まえて、対策を検討する。 以上のことから、実行可能な範囲内で影響の低減が図られているものと評価する。 イ. 国又は地方公共団体による基準又は目標との整合性の検討 対象事業実施区域の周辺において、「風力発電施設から発生する騒音に関する指針」(平成29年5月、環境省)に基づく評価の目安となる指針値との整合が図られているかを検討した。 予測の結果は、表 10.1.1-39に示すとおりであり、住宅等に隣接する環境1と環境2の2地点地点で評価の目安となる指針値を下回る。 以上のことから、環境保全の基準又は目標との整合が図られているものと評価する。 10.1.1-72 (444)
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