表 8.2-12(2) 動物に係る調査内容 調査手法 定点観察調査 繁殖状況調査 空間飛翔調査 定点観察調査 レーダー調査 死骸調査 表 8.2-13 動物に係る調査地域の設定根拠 国内及び海外における事例として、動物が既設風車から100~500m程度忌避しているという知見※1が複数ある。そのため、風車から500m程度の範囲は風車の存在・供用による影響を受ける可能性があると想定されることから、対象事業実施区域から500mの範囲を調査地域として設定した。 対象事業実施区域内の水溜まりに魚類、底生動物が生息している可能性があり、生息場所が改変されるおそれがあることから、対象事業実施区域を調査地域として設定した。 「チュウヒ保護の進め方」(環境省、平成28年)において、湿原で生息・繁殖する猛禽類であるチュウヒの生息範囲として、3㎞の範囲を目安として生息確認を行うとされていることを踏まえ、対象事業実施区域及びその周辺3kmとした。 ※1 武田恵世(2013). 風力発電機の鳥類の繁殖期の生息密度への影響. 日本鳥学会誌 62(2): 135–142 (2013) Pearce-Higgins, J. W. et al.(2009). The distribution of breeding birds around upland wind farms. Journal of Applied Ecology. 46(6). 1323-1331. 2009 Garvin, J. C. et al.(2011). Response of raptors to a windfarm. Journal of Applied Ecology. 48. 199-209. 2011 Sansom, A. et al.(2016). Negative impact of wind energy development on a breeding shorebird assessed with a BACI study design. Ibis. 158(3). 541-555. 2016 調査項目 希少猛禽類 渡り鳥 バット・バードストライク 調査項目 哺乳類、コウモリ類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類 魚類、底生動物 希少猛禽類 バット・バードストライク 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成26年)を参考として、風車1基あたりの調査範囲は、既設風車の高さが100mであることを踏まえ半径約100mの円内とした。 見晴らしのよい6地点において、出現する猛禽類を目視により識別し、生息種及び生息状況を確認した。 対象種の繁殖が示唆された地域周辺を踏査し、繁殖状況等を確認した。 見晴らしのよい3地点において、渡り鳥を直接観察や鳴き声等により確認するとともに、渡りの状況(個体数、飛跡、飛翔高度等)を確認した。また、重要な種や渡り鳥以外の地域の代表種等についても、必要に応じて記録した。 見晴らしのよい6地点において、渡り鳥を目視により確認するとともに、渡りの状況(個体数、飛跡、飛翔高度等)を確認した(希少猛禽類の定点観察調査に兼ねて実施)。 4地点に設置した船舶レーダーを用いて、渡り鳥の飛翔経路や飛翔高度(夜間含む)を記録した。 対象事業実施区域内の既設風車28基において、各風車から半径100mの範囲内を櫛状に4~5m間隔で踏査してコウモリ類・鳥類の死骸を探索し、発見した位置、種、個体数を記録した。なお、持ち去り状況の把握のため、センサーカメラ等により死骸が持ち去られるまでの時間、持ち去る動物の確認を行った。 調査地域の設定根拠 調査内容 8-40 (324)
元のページ ../index.html#40