幌延_評価書_8章 環境影響評価の項目並びに調査、予測及び評価の手法
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地域特性 対象事業実施区域及びその周辺における地域特性は、表 8.1-2に示すとおりである。 表 8.1-2(1) 主な地域特性 【気象の状況】 ・対象事業実施区域は、北海道の北部に位置し、西は日本海に面している。夏は冷涼で、冬は北西の季節風が強く乾燥寒冷な気候となっている。 ・豊富地域気象観測所における平年値の気象概況は、年平均気温は6.3℃、年平均風速は2.8m/s、年最多風向は東南東となっている。 ・天塩地域気象観測所における平年値の気象概況は、年平均気温は6.8℃、年平均風速は4.2m/s、最多風向は東となっている。 【大気質の状況】 ・2019年度における北海道内の大気質の概況として、全国的に環境基準の達成率が低い光化学オキシダント以外は、ほぼすべての測定局で環境基準を達成している。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において大気汚染に係る苦情は発生していない。 【騒音の状況】 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において騒音に係る苦情は発生していない。 【振動の状況】 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において振動に係る苦情は発生していない。 【水象の状況】 ・対象事業実施区域の東側にはサロベツ川が、南側には天塩川が流れており、いずれも一級河川である。また、対象事業実施区域の周辺にはパンケ沼や長沼等の湖沼が存在し、対象事業実施区域の西側には日本海が広がっている。 【水質の状況】 ・天塩川下流の1地点で公共用水域(河川)の水質測定が行われており、2020年度の測定結果は、浮遊物質量(SS)の1検体を除いて環境基準に適合している。 ・対象事業実施区域の周辺では、2018年度に幌延町の2条北地区において地下水の水質測定計画に基づく概況調査が実施された。2018年度の測定結果は、いずれの項目も環境基準に適合している。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において水質汚濁に係る苦情は発生していない。 ・天塩川下流の1地点で、2019年度に公共用水域(湖沼)の水質測定が行われている。 【水底の底質の状況】 ・天塩川下流の1地点で水底の底質中のダイオキシン類の測定が行われており、2021年度の調査結果は環境基準に適合している。 【土壌の状況】 ・対象事業実施区域の土壌は、砂丘未熟土壌となっている。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において土壌汚染に係る苦情は発生していない。 【地盤の状況】 ・「令和2年度全国の地盤沈下地域の概況」(環境省、令和4年)によると、幌延町、豊富町及び天塩町において地盤沈下は確認されていない。 ・幌延町、豊富町及び天塩町では、2021年度において地盤沈下に係る苦情は発生していない。 項目 気象、大気質、騒音、振動その他の大気に係る環境の状況 水象、水質、水底の底質その他の水に係る環境の状況 土壌及び地盤の状況 地域特性 8-3 (287)

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