表 8.2-1（4） 専門家等からの意見の概要及び事業者の対応 されていたが、それ以降は減少傾向にある。その要因として、餌場となる農地の減少や越冬期の給餌量カット等が影響しているものと考えられる。 る。 ない。 中で確認することで問題ない。 たい。 専門分野 ヒアリング時期 動物（鳥類） 有識者 2019年9月 ・タンチョウは、北海道内では2015～2016年に1,850羽確認・道北では、2015年の調査において6つがいの営巣が確認されている。クッチャロ湖周辺で2つがい、大沼周辺、兜沼周辺で各1つがい、サロベツ原野周辺で2つがい。 ・天塩川沿いも営巣地としてのポテンシャルはあると考えられ・タンチョウの事故原因として最も多いのは、電線への衝突事故である。次いで列車や車との衝突事故が多く、牧草地脇にあるスラリへの転落事故も報告されている。 ・電線への接触については、近距離移動で低く飛翔している際に、霧で電線が見えにくい状況や、風の強い日の風速の急変等の状況下で衝突している可能性が考えられる。衝突が生じる間接的な要因として、農薬やプラスチック等の体内摂取による回避行動の遅れの可能性も指摘されているが、明確にはなっていない。 ・タンチョウの風車への衝突事例は、海外を含め報告されてい・タンチョウの生息状況は、月1回実施する希少猛禽類調査の・タンチョウは4月から1ヶ月ほど抱卵し、5月には孵化して巣立ちする。巣立ち後は巣の周辺に定着してあまり動かないが、9月以降に周辺地域まで移動するようになる。9月以降は、牧草地の草刈り跡やトウモロコシの刈取り跡などを餌場として利用するため、調査地域周辺のトウモロコシ等の作付状況や草刈りの時期などの情報が入手できれば、どこを餌場としているのかを知る手がかりとなる。 ・足輪が付いている個体を確認した場合には、連絡してもらい概 要 天塩川周辺における利用状況にも留意して調査を行うこととした。 月1回実施する希少猛禽類調査の中で、対象事業実施区域及びその周辺におけるタンチョウの生息状況、トウモロコシ類の作付状況等を把握することとした。 事業者の対応 8-12 (296)
元のページ ../index.html#12