幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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ご指摘を踏まえ、本事業の実施にあたっては、適切に環境影響の調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえて環境保全措置について検討し、事業による環境影響の回避・低減を図り、環境影響評価準備書を作成しました。 価すべきです。景観調査における調査地点は眺望点からのフォトモンタージュによって評価されていますが、この地域の景観は移動しながら連続的に楽しむものであるため、視点移動を伴うシークエンス景観として評価すべきです。視点移動を伴う道路として、幌延ビジターセンターからパンケ沼にかけての木道と、シーニックバイウェイの「萌える天北オロロンルート」に指定されている道道106号線、幌延ビジターセンターから海岸にかけての道道972号線を評価対象にすべきです。尚、景観の面で考えると北側のサロベツ(サロベツ湿原センターや幌延ビジターセンター)に近いほど風車による影響が大きくなると考えられます。サロベツ湿原センターの木道からは既存の音類風車が視認可能で、大型化すればさらに大きく見え、サロベツの主要な観光地における何もない広大な景観に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。 景観の評価は古い一つの指針に依存するのではなく、地元観光業者や自然保護団体などから意見を聞きながら、協議会などで議論をし、地域の環境と意向を十分に勘案したうえで、その影響を評価すべきです。 ■人と自然との触れ合いの活動の場 幌延ビジターより南の湿原は自然景観資源に指定されていませんが、実際にはサロベツ川やオンネベツ川の湿原の景観が価値のある場所です。サロベツ川は天塩川ほどではないですが、カヌーを行う河川としてガイドブックにも掲載されています。幌延町は2019年に今後サロベツ川でカヌーガイド事業を推進するために、音類橋から天塩川合流点にかけて往復するモニターツアーを開催しました。その結果、サロベツ川と砂丘林の景観の向こうに林立する音類の風車群が自然景観を損なったという意見の参加者がいました。このためサロベツ川におけるカヌーを自然資源として調査対象にし、適切に評価すべきです。 前段 今回の、貴社の説明会への参加、および配布資料の閲覧から引き出される意見の提出はこの地域に暮らしている一町民としてなかなかハードルの高いことです。 ただ、多数の既存の風車、風車計画、小型風車に囲まれて生活することを余儀なくされた私にとって今できることは、貴社主催の説明会に参加できたことと配布資料が手元にあることを活かして僭越ながら簡単な意見を延べることなのでメモ書き程度にまとめてみました。 方法書の内容に参考にしてほしい事柄 専門家ではないので、詳しいコメントはできませんがおおむね写真、データーなど豊富に挿入されていて分かりやすい内容でした。 ただ、書面に記述された事項以外にたいへん気になることがありますので、準備書作成の折に留意してくださると嬉しいです。 意見 57 (続き) 58 59 一般の意見 (前のページに記載) ご指摘を踏まえ、サロベツ川における利用状況等を把握した上で、検討を実施しました。 事業者の見解 6-19 (273)

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