幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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地域の皆様のご意見を踏まえながら、主要な眺望点からの眺望特性等を把握した上で、垂直見込み角、主要な眺望方向及び水平視野も考慮して予測及び評価を実施し、その結果を「10.1.6 景観 (1) 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望点 2)予測及び評価の結果」に記載しました。その結果を踏まえて「10.2.2 環境保全措置の検討の過程及び結果」に示す環境保全措置を実施し、重要な眺望景観への影響への回避・低減を図りました。 ③景観について17.5kmの10地点を想定しているようですが、この圏内に入いるぎりぎりの陸地点をも考えて頂きたい。 ■景観 既存のオトンルイ風力発電所の風車は海岸沿いに建っているため、サロベツ湿原等から利尻山を眺める場合に、景観への影響が極めて大きくなっています。現状でも利尻山の景観の中にオトンルイ風力発電所の風車が入っているところがあります。例えば、国道40号線北川口付近(幌延町・豊富町ドライブマップ:国道40号幌延~豊富共同型道路マネジメント会議 参照)やその西側の農道です。振老沼の西側の天塩川築堤から利尻山を眺めると、風車が利尻山の景観の前にかかっています。 サロベツの景観の価値は利尻山だけではありません。音類橋や幌延ビジターセンター南東にあるオンネベツ川の橋から砂丘林方向を眺めると河川と湿原の風景の背後に風車群が見えます。音類橋には駐車場があり、橋の上には展望デッキもあります。このため、両箇所とも景観調査地点に加えるべきです。音類は周囲を国立公園に囲まれており、利尻山の景観だけでなく海岸砂丘と砂丘林の景観に価値があります。ここは第3回自然環境保全基礎調査により自然景観資源、日本の典型地形に指定されており、風車がなければ、巨大人工物が何もない広大な風景が広がっていたはずです。ここは環境省からの国立公園への編入依頼を幌延町が拒否した場所で、本来であれば特別保護地区に相当する場所です。国立公園の景観を保全するために、国立公園外であっても特別保護地区に隣接するバッファゾーンとして景観を保全するべき場所です。風力発電事業を推進している幌延町はオトンルイ風力発電所の景観を観光資源として宣伝していますが、サロベツと同様に巨大建造物が何もない風景が音類にある砂丘の比類ない景観的な価値を高めます。道道106号線のオトンルイ風力発電所の前にある駐車場からの景観は海岸砂丘の風景の前に風車が立ちはだかる圧迫感のある状態になっています。また幌延ビジターセンター展望台やパンケ沼から海岸を眺めると海岸砂丘林の上に林立する風車群が景観の障害となっています。このため、この砂丘のスカイラインから突き出た風車の建設は避けるべきです。 景観は環境影響評価で垂直見込み角(鉄塔扱い)のみによって評価されていますが、この地方では広々とした風景そのものに価値があるため、人口密集地を基準に作られた圧迫感の有無による評価基準は適切ではありません。視認可能な垂直見込み角1度以内では何本か並んで一体として見えても水平見込み角は考慮しないという判断基準は球形に見える風車が複数並んでいることを想定しておらず、この地域の景観の価値を適切に評価することができません。風車は水平に複数が並んでいると一体のものとして見えるため、1本1本の高さではなく、全体的な水平見込み角によって評 意見 56 57 一般の意見 景観調査地点については、地域の皆様のご意見も踏まえて主要な眺望点及び日常的な視点場を選定しました。 シークエンス景観については、「10.1.9 専門家へのヒアリング」で得られた専門家の助言も踏まえて、視点移動を伴う道路沿道の主要な眺望点により代表させて予測及び評価を実施しました。 事業者の見解 <景観・人と自然との触れ合いの活動の場・地形> 6-18 (272)

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